【加筆内容】超加工食品と健康リスクの関係(2024年のハインリッヒ・ハイネ大学バージョン)
「アンブレラレビューを見てみよう!」シリーズその112です。
昨日に引き続き今日も超加工食品と健康リスクのアンブレラレビューを見てみます。
超加工食品と健康リスクの関係についてアンブレラレビューを行ってみた(2024年のハインリッヒ・ハイネ大学バージョン)
2024年のハインリッヒ・ハイネ大学の研究によると、超加工食品と健康リスクの関係についてアンブレラレビューを行ってみたそうです。
まず研究者たちは、2024年1月5日までに発表された超加工食品と健康リスクに関わるメタ分析・系統的レビューを電子データベースで検索してみたそうな。次に検索にヒットした研究を適格基準と除外基準に照らし合わせて精査していったらしい。
最終的に選ばれた研究は16件でして、これらのデータをまとめて超加工食品と健康リスクの関係を見てみたんだとか。因みに今回の超加工食品の定義については加工度分類「NOVA」を使用したとのこと。
それでは結果をバーッと見てみましょう。
- 全死亡率:1日50g食べると2%アップ…!
- 心血管疾患の発症率:1日50g食べると4%アップ…!
- 心血管疾患の死亡率:1日50g食べると5%アップ…!
- 2型糖尿病の発症率:1日の全食事のうち10%食べると12%アップ…!
- 大腸がんの発症率:1日の全食事のうち10%食べると4%アップ…!
- 上記はいずれも中程度のエビデンスレベルだった…!
- 炎症性腸疾患、肥満、メタボ、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、メンタル、栄養価問題については良く分からなかった。
数パーのリスク増加ですが、1日たった50gとかだとあっという間に行くんで、それを考えると怖い数字かと…。
因みに研究者はNOVAについて以下のことが良く分からないよね~とおっしゃっておりました。
- 食品の加工が健康リスクをアップさせるのか…?
- 超加工食品の摂取が単にカロリーの質の悪さを示す指標に過ぎないのか…?
まぁ、NOVAについては以前に書いた通り、疑問な部分もあるんでね…。
それにしても健康リスクが悪化しているのは間違いないっぽいんでなるべく食べないようにしておくと良さげかと思います。
