2ヶ月ほど前、プラネテラネア(Planeterranea)ってのをご紹介しました。
プラネテラネアってのは、地中海式ダイエットの食事スタイルをその地域に合わせたもので再現してみよう…!みたいなもんです。地中海式ダイエットは健康に良いけど地中海地域でしか再現が難しいから、そこを補い健康的な食事を世界中に広めようとしている感じですな。
んで、地中海式ダイエットをベースに様々な地域の食事スタイルを作成しており、アジア版もあったんですが、今回ご紹介する研究は更にもう一歩踏み込んだ内容となっております。
それでは早速見てみましょう…!



新アジア版地中海式ダイエットピラミッド(2024年バージョン)

2024年のIRCCSの研究によると、地中海式ダイエットピラミッドの新アジア版を作成してみたそうです。
まず研究者たちは、地域特有の食品をより適切に特定するため、土壌や気候条件に基づいてアジアを6つの地域に分けたそうな。
その6つの地域は、

  1. 中央アジア
  2. 東アジア
  3. 北アジア
  4. 東南アジア
  5. 南アジア
  6. 西アジア

でして、日本は東アジアに属しております。
次に各地域の食品を詳しく知るべく、米国農務省のデータベースや国連食糧農業機関(FAO)のサイトを見てみたそうな。更に2022年12月から2023年9月の間に発表された該当研究をPubMedとGoogle Scholarでも検索してみたらしい。
最後に集まったデータをまとめて新アジア版地中海式ダイエットピラミッド(2024年バージョン)を作ってみたそうです。
それでは、気になるピラミッドを見てみましょう…!


アジア版なんで日本に当てはまらないところもちょいちょいありますが、そこは仕方ないですね。
ではざっくりしたポイントを並べておきます。

  • ピラミッドの一番下(メイン食材):果物野菜は、地中海地域の物とほぼ同じ感じ。全粒穀物は毎日食べた方が良いらしく、白米に加えて積極的に摂取するのがオススメとのこと。ごま油は、不飽和脂肪酸の主な供給源でありオリーブオイルの代わりとなるそうな。
  • ピラミッドの下から2番目(週2,3回):豆類、特に大豆、キノコ類、藻類は、1回100~150gを週2~3回で交互に食べると良いとのこと。これにより動物性タンパク質が少なくても植物性タンパク質で補えるんだとか。
  • ピラミッドの下から3番目(週1回ぐらい):卵や牛乳、乳製品、魚、肉などは週1回ぐらいが望ましいそう。肉は種類によって違いがあり、例えば白身肉は週2,3回でも良さそうなんですが、赤身肉は週1回でも多そうな感じ。それと日本の習慣にはありませんが動物性タンパク質の中でも昆虫は良いらしい(日本でもパッと登場したけどサッと聞かなくなりましたね…。)
  • ピラミッドの一番上(まれに食べる物):赤身肉やお菓子、ソフトドリンク、加工食品超加工食品など。



個人的考察

上記を見てると、日本で考えたら普通に地中海式ダイエットを実践した方が早くないか…?って思っちゃいます。だってスーパーに行ったら普通にオリーブオイルや野菜、果物なんか手に入りますからね…。
まぁ、その中にちょっとしたスパイスとして、白米とか納豆とか、味噌汁みたいな大豆製品とかを混ぜていくときに上記が参考になるのかな~と思いました。



参考文献