アンブレラレビューを見てみよう!」シリーズその113です。
今週の土日も超加工食品と健康リスクの研究を見てみます。



超加工食品と健康リスクの関係についてアンブレラレビューを行ってみた(2024年のディーキン大学バージョン)

2024年のディーキン大学の研究によると、超加工食品と健康リスクの関係についてメタ分析のアンブレラレビューを行ってみたそうです。
まず研究者たちは、2009年から2023年6月までに発表された該当研究を、MEDLINE、PsycINFO、Embase、コクランで検索してみたそうな。すると全部で668件の研究がヒットしたとのこと。次にこの中で被っている研究と質の低い研究を除外していったみたい。
最終的に残ったメタ分析は14件でして、総サンプル数は9,888,373人(サンプル範囲1,113人~962,593人)ってことでした。
約1千万人で超加工食品と健康リスクの関係を見てみたってのはすごいですねー。
では気になる結果を見てみましょう…!
超加工食品の摂取量が多いと以下のリスクが高まるんだとか。

【説得力のあるエビデンス】
  • 心血管疾患(CVD)関連による死亡リスク:1.50倍…!
  • 2型糖尿病の発症リスク:1.12倍…!
  • 不安障害の発症リスク:1.48倍…!
  • 精神疾患全般の発症リスク:1.53倍…!

【非常に可能性のあるエビデンス】
  • 全死亡リスク:1.21倍…!
  • 心臓病関連による死亡リスク:1.66倍…!
  • 2型糖尿病の発症リスク:1.40倍…!
  • うつ病の発症リスク:1.22倍…!
  • 睡眠問題リスク:1.41倍…!
  • 喘鳴リスク:1.40倍…!
  • 肥満リスク:1.55倍…!

上記以外は、可能性のあるエビデンス・低いエビデンス・エビデンスなしだったそうです。
身体的健康・精神的健康のどちらもガタガタになるリスクが高まるみたいですね。怖い…。
因みにこの研究によれば、超加工食品の摂取量の増加、1日当たりのサービング数の増加、1日の総摂取カロリーの割合の10%の増加のいずれにおいても、一貫して健康への悪影響の増加がみられたとのこと。