象と象使いのおはなし
これは人間の脳の働きを象に例えたというもので、メンタル安定や習慣化、目標達成を目指す際に非常に役立つ内容なんですよね。
では順を追って説明していきます。
- まず、脳の働きは「象」と「象使い」の2つに分けて考えることができます。
- 「象」は人間の本能の部分。感情や直感、無意識なんてのが「象」になります。
- 「象使い」は人間の論理的な部分。意識や言語、思考なんてのが「象使い」になります。
- 皆さん知っての通り、象使い(人間)はパワーで象に敵いません。真っ向勝負を仕掛けても簡単に負けてしまいます。また象が暴走してしまうと手が付けられません。しかし、象使いは上手く象をなだめさせたり、操ることができます。ある程度はコントロールすることができるということです。
- これは人間の脳と同じです。つまり、イライラしたり、パッと思い出したり、無意識に考えてしまうなんてことは止めることはできません。そのネガティブが止まらなくなると手がつけられなくなります。しかし、それらネガティブについて、上手く距離をとったり、対処・対応することはできます。
- つまり、象を飼いならすことは可能と言うことです。
具体的に上手く象を飼いならすにはどうすればいいのか…?
では、具体的に上手く象を飼いならすにはどうすればいいのでしょうか…?その方法は大きく3つあります。
- 象を刺激しない
- 象使いをトレーニングする
- 象を調教する
一つずつ掘り下げていきます。
1. 象を刺激しない
先程書いた通り、象にパワーで勝つことは不可能です。そのため、むやみやたらに象を刺激しないのが最善の一手。つまり、君子危うきに近寄らずが鉄則となります。悪習慣対策で紹介した20秒ルールなんてのはコレ。目の前にお菓子があるから食べたくなる(象が暴走する)。それなら、そもそもお菓子が目の前になければいい…!って考え方ですね。他にもマルチタスクをしないなんてのも大事だったり…。2. 象使いをトレーニングする
象を上手く操れるようになれば、象に振り回されることが減ります。つまり、象使いをトレーニングするのが重要です。具体的には、マインドフルネスを意識する、ディタッチド・マインドフルネスを知る、注意トレーニングやアクセプタンスのトレーニング、レーズン・エクササイズを行うなどが有効。3. 象を調教する
象使いの指示に対して、象が素直に聞いてすぐ動けるよう練習が必要です。つまり象を調教するのも大事なポイント。具体的にはレスポンデント学習やオペラント学習のような行動療法を上手く使う、マインドフルネス認知療法(瞑想)、脱フュージョン、if-thenプランニングや習慣化・悪習慣で書いたテクニックなどを使う感じです。
個人的考察
象と象使いのおはなしは色々な形で紹介している脳の働きを分かりやすくまとめた内容となっております。
覚えておいて損はないかと思いますんで、是非、ご活用ください。
参考文献
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