先週まで毎週金曜日は知的障がいと平均寿命の関係を見てみる!シリーズをお送りしておりました。
んで、これらの研究を見て思った雑感が、やっぱり障がいの有無に限らず心肺機能の強化が寿命を延ばすポイントになりそうだな~ってこと。
なんで今回は、知的障がいの方を対象に運動効果を調べた研究をチェックしておきましょう…!



軽度・中度の知的障がいを持つ成人が運動を行うと、有意に心肺機能と筋肉がアップしていた…!

2018年のビーゴ大学系統的レビューによると、知的障がい者の運動効果について調べてみたそうです。
まず研究者たちは、2018年1月までに発表されている知的障がい者の運動効果の研究をPubMedやCINAHL、SPORTDiscus、Scopusで検索してみたそうな。続いてこの中から重複しているものや質の低い研究を除外していったらしい。
最終的にピックアップできた研究は44件でして、これらの内訳は、

  • ランダム化比較試験:17件
  • 非比較試験:11件
  • 非ランダム化比較試験:10件
  • 比較試験:6件

って感じ。
また、運動方法については、有酸素運動のみ、無酸素運動(筋トレ)のみ、有酸素運動+無酸素運動というパターンがあったみたい。
これらの共通点をまとめてみた結果、

  • 軽度・中度の知的障がいを持つ成人が運動を行うと、有意に心肺機能と筋肉がアップしていた…!
  • 但し全ての研究で体組成が改善されたわけではなかった…!

とのこと。
矛盾した結果が出ているものもあるけど、大半は運動で心血管系と筋肉が健康になるみたいですね。因みに研究者によれば、ダンスや水中運動、アニマルセラピーなどのエビデンスは乏しいってことなんで、普通にウォーキングやランニング、筋トレをした方が良さそうです。



個人的考察

更に研究者は、運動に役立つガイドラインが必要だ…!と述べておりました。

の記事が役立つかと思います。
併せてご覧ください。



参考文献