朝食とダイエットの関係を見てみよう!」シリーズの最終回です。
最後は2014年にニューヨーク肥満栄養研究センターが調べた研究を見てみます。



朝食の有無による体重、食欲、心血管疾患リスク要因への影響についてRCTを行ってみた…!

2014年のニューヨーク肥満栄養研究センターの研究によると、朝食の有無による体重、食欲、心血管疾患リスク要因への影響についてRCTを行ってみたそうです。
そもそも先行研究により、朝食を取る人は、

  • 満腹感が増す…!
  • 空腹感が減る…!
  • 食欲が抑制される…!
  • ダイエット効果がある…!
  • BMIが低い…!
  • 心血管疾患リスクが低い…!
  • コレステロールが低い…!
  • LDLコレステロールが低い…!
  • 血圧が低い…!
  • インスリン感受性が高い…!

といった傾向が見られていたんですな。
但しこれらはいずれも観察研究の結果でして、ランダム化比較試験で調べたものは少ない傾向にありました。そこで今回調べてみることにしたらしい。
この研究は、過体重だけど健康な男女36人(男性18人、女性18人)が参加したもので、平均年齢は33.9歳、平均BMIは32.8kg/m2だったそうな(BMIが30オーバーだけど過体重となっていた)
まず参加者たちを以下の3グループにランダムに振り分けたらしい。

  1. オートミールグループ12人(男性6人、女性6人):朝食にオートミール(高食物繊維食)を食べてもらう。
  2. コーンフレークグループ12人(男性6人、女性6人):朝食にコーンフレーク(非食物繊維食)を食べてもらう。
  3. コントロールグループ12人(男性6人、女性6人):朝食なしで水のみ飲む。

因みにオートミールとコーンフレークはカロリー量が同じになるよう設定したみたい。
実験期間は4週間でして、毎日、上記の朝食を取ってもらったんだとか。
次にデータ取りですが、以下の感じで行ったとのこと。

  • 初日+毎週に、食欲をチェックした。
  • 実験開始前後に、体重、体組成、血圧、カロリー消費量をチェックした。また採血もした。

最後に集まったデータからその傾向を見てみたそうです。
気になる結果は以下のようになっておりました。

  • オートミールグループはコントロールグループよりも満腹感が高く、空腹感が低かった…!
  • コントロールグループは4週間で体重が-1.18kg落ちていた…!
  • コーンフレークグループは4週間で体重が-0.12kg落ちていた…!
  • オートミールグループは4週間で体重が+0.26kg増えていた…!
  • コントロールグループはオートミールグループやコーンフレークグループよりも総コレステロールが高かった…!
  • 体組成、血圧、カロリー消費量、その他の心血管疾患リスク要因にグループ間の差はなかった。

なんだかパッとしない結果ですね~。
当たり前ですが減量にはカロリー制限が大事なんで、朝食なし水のみが一番減ったんでしょうな。それとオートミールは食欲に効果があるものの、ふたを開けてみるとわずかに体重が増えていたってのも面白い結果かと。
但し、朝食を抜くことによってコレステロールが上がっているんで、健康面ではあんまよくないのかな~という感じでした。長期的にみたらやっぱり朝食は食べた方が良いんではないかと。
ここで更にややこしいのが今回の研究の資金提供がクエーカーオーツ社(ペプシコーラの子会社)であること。シリアルメーカーなんで、ちょっと気になりますよね。



個人的考察

う~む。見れば見るほど朝食については謎が深まる感じ。
おそらく年代や食べている物、どこに目的を置くか(ダイエットか、健康か、睡眠かなど)によって結構変わるのかな~と愚考しております。



参考文献