皆さんはお金のことを考えたりするときってどんな時ですか…?
例えば、お金がないときなんかは不安でついつい考えてしまいますよね。では、実際、お金のことを考えると人間はどう変わるのか…?今回はそんなお話です。



感情を隠そうとし、感情をなくさせる…!

2014年の香港理工大学の研究によると、お金について考えることは、他人の感情表現に対する考え方や、自分自身の感情表現に影響を与える可能性があるかもしれないそうです。これを確かめるために研究者は、まず、実験に参加した学生にお金か貝殻の写真を見せたそうです。その後、素直な感情表現はどう思うか…?のような質問をしていったんだそうな。
んで、結果、お金の写真を見た学生は、感情は隠した方が良いと答える率が多かったとのこと。
次の実験では、参加した学生にお金の写真を見てもらったり、お金に関する文章を読んでもらったとのこと。すると結果はやはり同じで、お金に関する写真を見たり、文章を読んだ学生はそうでない学生に比べ、

  • ポジティブな感情表現をしないようにしていた…!
  • ネガティブな感情表現をしないようにしていた…!
  • 感情表現豊かな人に関わりたくないと思うようになっていた…!

そうです。
つまり、お金その物を見なくても、写真や文章で人は感情表現を自他ともに避けようとするみたい。つまり、人間を無機質にさせるって感じですね。これはなんとなく嫌ですね~。



お金・時間、それぞれを考えていると○○な人間になる…!

2013年のハーバードビジネススクールの研究によるとお金のことを考えていると○○な人間になる傾向が高く、また、時間のことを考えていると○○な人間になる傾向が高かったそうです。
では、早速○○の部分が何か発表しますと、

  • お金のことを考えると不道徳な人間になる…!
  • 時間のことを考えると道徳的(正直)な人間になる…!

と、いうことでした。
これはなんとなく分かる話でお金がなくいつもお金のことばかり考えていると不正をしてでもお金を手に入れようとなってしまいそうですよね。要はお金に支配され、お金の亡者になってしまう感じと言いますか…。
一方で、時間が道徳的(正直)と結びつくかについてはイメージがしづらいところ。まぁ、なんとなく時間がきちっとしている人はまじめな感じなんで正直な感じともイメージはできますがね~皆さんはどう思いますかね…?



不親切+孤独+協調性ダウンの三連コンボ…!

2006年のミネソタ大学カールソン経営大学院などの研究によると、お金は人々を良い方向へ向かわせようとするモチベーションと他人を悪い方向に向かわせようとする行動をとらせようとするって話があるけど、ぶっちゃけどうなの…?ってのを調べてみたそうです。
実験は全部で9つ行ったそうで結果は、

  • お金のことを考えると自分でどうにかしようと考えることが多くなる。それに反して誰かと協力することに消極的になる
  • お金のことを考えさせた人はお金以外のことを考えさせた人に比べて、他人に助けを求めることが減った。逆に困った人を助けるまでの時間が長くなった。チャリティへの寄付額も減った
  • お金のことだけを考えさせた人は、お金と他のことを平等に考えさせた人に比べて、一人で遊ぶことが多くなった。一人で働くことが多くなった。新しい友人と物理的な距離を置くようになった

とのこと。
自分でどうにかしようと考えるのは良い事ですが、助けを求めず親切心がなくなり、その上、人と距離を取って一人でいることを好むようになるってのはちょっとまずいですよね。不親切+孤独+協調性ダウンの三連コンボはさすがに痛いですよー。



個人的考察

上記の研究とかを見て、

  1. (お金に余裕がないなどで)いつもお金のことばかり考える
  2. 脳が飽和状態になる
  3. IQが下がる
  4. 視野が狭くなり考え方が一辺倒になる(視野狭窄に陥る)
  5. 疑心暗鬼にもなる
  6. 結果、誰にも本心を悟られないよう無機質な人間になる…!
  7. 更に、不道徳+不親切+孤独+協調性もダウンする…!

のような流れが働くのかな~と想像してみたり…。
お金との付き合い方だけでなく、考え方も注意しなければいけませんね~。