【加筆内容】旧石器時代(狩猟採集民)の食事をマネる「パレオダイエット」の効果を見てみよう! その26
「旧石器時代(狩猟採集民)の食事をマネる「パレオダイエット」の効果を見てみよう!」シリーズの続きです。
今回は以前にご紹介した研究の追加情報みたいな内容です。
以前にご紹介した2007年のルンド大学のRCTでもパレオダイエットと地中海式ダイエットの効果を比べているんですが、虚血性心疾患(IHD:心筋梗塞・狭心症)の方を対象にしたところ、パレオダイエットの方が耐糖能の改善度が高かったんですな。
そこで今回は、同研究から得られた食事の満腹感に関する主観的評価、満腹ホルモンであるレプチンとレプチン受容体についてチェックしてみたんだとか。
この研究は、ルンド大学病院の集中治療室から募集された患者さんを対象にしたもので、全員、虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)を患っている方々。因みにウエスト周りが94cm超で耐糖能異常か糖尿病歴がある人達だったみたい。
参加者は全部で29名いたらしく、以下の2グループにランダムに振り分け、各食事法を実践してもらったとのこと。
この研究は、ルンド大学病院の集中治療室から募集された患者さんを対象にしたもので、全員、虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)を患っている方々。因みにウエスト周りが94cm超で耐糖能異常か糖尿病歴がある人達だったみたい。
参加者は全部で29名いたらしく、以下の2グループにランダムに振り分け、各食事法を実践してもらったとのこと。
- パレオダイエット(14名):赤身肉、魚、果物、野菜、根菜、卵、ナッツ類を主食としつつ、穀物、乳製品、精製脂肪、砂糖、塩分を避けるような食事を行ってもらう。
- 地中海式ダイエット(15名):全粒穀物、低脂肪乳製品、野菜、果物、魚、油、マーガリンをベースにした地中海式ダイエット風の食事を行ってもらう。
実験期間は12週間でして、4日間の食事記録と並行して、参加者には食事の満腹感に関する主観的評価をしてもらったんだとか。また満腹指数は、食事中の満腹感の変化と、摂取カロリー又は食品と飲料の重量との食事指数として計算したらしい。
更にレプチンとレプチン受容体については、実験開始時、6週間後、12週間後にチェックしたとのこと。
最後に集まったデータを統計処理した結果、以下のことが分かったそうです。
- パレオダイエットにおける1日のカロリー摂取量は5.8±2.6MJ(1,386±621kcal)だった(有意に低い)…!
- 地中海式ダイエットにおける1日のカロリー摂取量は7.6±1.2MJ(1,816±287kcal)だった…!
- パレオダイエットにおける1日の食品摂取量の重量は1,493±607gだった(有意差なし)…!
- 地中海式ダイエットにおける1日の食品摂取量の重量は1,649±273gだった…!
- パレオダイエットにおけるカロリー密度は4.5±1.4kJ(1.07±0.33kcal)だった(有意に低い)…!
- 地中海式ダイエットにおけるカロリー密度は5.4±1.0kJ(1.29±0.24kcal)だった…!
- パレオダイエットにおける満腹感と平均摂取カロリーの比率は2.5±1.3MJ(597±310kcal)だった(有意差なし)…!
- 地中海式ダイエットにおける満腹感と平均摂取カロリーの比率は1.6±0.5MJ(382±119kcal)だった…!
- パレオダイエットにおけるカロリーに対する満腹指数は2.7±1.4MJ(645±334kcal)だった(有意差なし)…!
- 地中海式ダイエットにおけるカロリーに対する満腹指数は1.8±0.7MJ(430±167kcal)だった…!
- 外れ値(極端な結果の数値)を除外した場合のパレオダイエットにおけるカロリーに対する満腹指数は2.8±1.3MJ(669±310kcal)だった(有意に低い)…!
- 外れ値(極端な結果の数値)を除外した場合の地中海式ダイエットにおけるカロリーに対する満腹指数は1.8±0.7MJ(430±167kcal)だった…!
- 12週間のパレオダイエットでレプチンは31%減少した(有意差あり)…!
- 12週間の地中海式ダイエットでレプチンは18%減少した…!
- 12週間のパレオダイエットでレプチン受容体は17%増加した(有意差なし)…!
- 12週間の地中海式ダイエットでレプチン受容体は33%増加した…!
- 12週間のパレオダイエットで遊離レプチンは28%減少した(有意差なし)…!
- 12週間の地中海式ダイエットで遊離レプチンは30%減少した…!
- 12週間後のレプチンと食事の関係で最も相関が強かったものは、米を除く穀物の摂取量だった…!
- 12週間後のレプチンの変化について、パレオダイエットは体重とウエストの長さの変化と有意に相関していたが、地中海式ダイエットは関係なかった…!
- 12週間後、遊離レプチンの変化について、パレオダイエットはウエストの長さの変化と有意に相関していたが、体重は関係なく、また、地中海式ダイエットはどちらも関係なかった…!
- 米を含まない穀物の摂取とレプチンの変化との相関は、体重の変化を調整した場合は有意だたが、ウエストの変化を調整した場合は有意ではなかった…!
つまり、パレオダイエットは地中海式ダイエットよりも、自然とカロリー摂取量が減っており、理由はカロリー密度が低い物を食べている、カロリー当たりの満腹感が高くなったからみたい。但し、レプチンへの影響も高そうなんでその辺は注意ってところでしょうね。
個人的考察
まぁ、小規模実験ではありますが、期待できる話かと。
