当ブログでは、よく抗酸化物質・抗炎症作用が大事…!という話をしております。
色々な研究を見ていくと、これらは心身の健康に有益らしく、一方で体内の酸化が進むと(酸化ストレスレベルが高いと)、心身ともにガタガタになるみたいですからね。
そして今回は、その酸化ストレス・抗酸化機能とメンタルの関係を深掘りした研究を見てみようかと思います。



うつ病患者における酸化ストレス・抗酸化機能の関係をメタ分析で見てみた…!

2015年のグラナダ大学の研究によると、抗うつ薬の治療前後におけるうつ病患者の酸化・抗酸化状態はどうなのかメタ分析を行ってみたそうです。
まず研究者たちは、2013年12月31日までに発表されている該当研究をMEDLINE/PubMed、コクラン、Fisterra、Galenicomで検索してみたそうな。次に検索にヒットした研究を適格基準と除外基準に照らし合わせて精査していったらしい。
最終的に選ばれた研究は29件だったとのこと。
因みにサンプル数は、

  • 総サンプル数:3,961人
  • うつ病患者:2,477人
  • 健常者:1,484人

って感じだったみたい。
これらのデータをメタ分析にかけてみた結果、うつ病は、

  • MDA(マロンジアルデヒド:脂質過酸化物の分解物・脂質過酸化マーカー)レベルの上昇と関係があった(SMD=1.34)
  • 尿酸(抗酸化物質)レベルの低下と関係があった(SMD=-0.64)
  • 亜鉛(抗酸化物質)レベルの低下と関係があった(SMD=-0.66)

とのこと。
一方で、抗うつ薬の治療は、

  • ハミルトンうつ病評価尺度(HRSD)のスコアが低下した(24.6±0.7→16.2 ±1.6、SMD=2.65)
  • MDAレベルが低下した(SMD=−1.45)
  • 尿酸レベルが上昇した(SMD=0.76)
  • 亜鉛レベルが上昇した(SMD=1.22)

とのこと。
つまりここから何が言えるのかと言いますと、

  • 酸化ストレスはうつ病と関係がある…!
  • 抗うつ薬は、酸化ストレスを減らし、抗酸化機能を改善させる効果が良いのかも…!

って感じ。
まぁ、この研究では、酸化ストレスが多く抗酸化機能が下がるとうつ病になるのか…?うつ病になると酸化ストレスが多く抗酸化機能が下がるのか…?という因果関係は不明ですが、とりあえず酸化ストレスを減らし、抗酸化機能をアップさせるのは対策になりそうです。



個人的考察

因みに2020年のグラナダ大学のメタ分析でも似たようなことを調べておりまして、双極性障害でも同じような結果が出ております
そのため精神障がいの方は、普段から酸化ストレスを減らす・抗酸化機能をアップさせるを意識した生活を送るとよろしいのかも。



参考文献