【加筆内容】暴力的なゲームやテレビ、映画の影響って本当にあるのかメタ分析を行ってみた!
暴力的なゲームやテレビ、映画で実際に暴力的・攻撃的になる…!って話を聞くことがございます。
例えばテレビで事件の報道をしているときに、その犯人が暴力ゲームが好きだったぞ…!みたいな感じですな。
でもあれって本当なのか…?ってのは意外と分かっていなかったりします。
そんな中、ちゃんと調べてみたぞ…!って研究があったんでご紹介しておきます。
暴力的なゲームやテレビ、映画の影響って本当にあるのかメタ分析を行ってみた…!
2009年のテキサスA&Mインターナショナル大学の研究によると、暴力的なゲームやテレビ、映画の影響って本当にあるのかメタ分析を行ってみたそうです。
まず研究者たちは、1998年から2008年までに発表された該当研究をPsycINFOで検索してみたそうな。次に各研究の質をチェックしつつ、精査していったらしい。
最終的に選ばれた研究は27件でして、概要を確認しますと、
って感じ。
んでまず大きな結論からなんですが、
んでまず大きな結論からなんですが、
- 全然質の高い研究がないぞ…!
ってのが分かったとのこと。
なんでも27件中18件(67%)はある程度信頼できる測定法で暴力との関連性をチェックしていたみたいなんですが、残りの9件の研究(33%)は信頼できるデータではなかったらしい。しかも、実際の暴力性にまで十分に検証済みだったのはわずか11件(41%)だったんだとか。まぁこの手の分野ではあるあるですがそれにしても騒いでいるほどちゃんとわかっていないってのは何とも悲しい話ですね…。
次にメタ分析の結果なんですが、
- 暴力的なゲームやテレビ、映画の影響はほぼなし(r=0.08)…!
とのこと。
因みに悪影響でよく挙げられるタバコと肺ガンリスクの影響を見てみると、
- 最も緩い数値で比較したら、タバコと肺ガンリスクの影響の方が8倍高い…!
- 最も厳密な数値で比較したら、タバコと肺ガンリスクの影響の方が135倍高い…!
とのこと。
じゃあ、暴力的な行為との関係性が高い物は何なのかですが、この研究によれば、
- 遺伝的要因:r=0.75
- セルフコントロール力と犯罪の機会:r=0.58
- 貧困:r=0.25
- 幼少期の身体的虐待:r=0.25
って感じらしい。
う~ん。いよいよゲームは関係なくなってきましたな。
そうなると気になるのはなぜこういった現象が起きているのかということ。研究者によれば、出版バイアスの影響が大きそうだな~ってことでした。出版バイアスってのは、効果アリって結果の方が効果なしって結果よりも世に出回ることが多いことを言いまして、確かにその方が注目を引きやすいですからね~。
ということでこの結果から研究者曰く、
- これらの結果は、既存のメディア(ゲームやテレビ、映画)の暴力研究の信頼性、一貫性などの評価が、過大評価されている可能性を示唆している。暴力的なメディアを見ると、その後、実際に暴力的になるかと言えば、因果関係・相関関係のいずれについても、支持される証拠はなかった
とのこと。
ゲームで暴力的に…!は冤罪だったんですねぇ…。
ゲームで暴力的に…!は冤罪だったんですねぇ…。
…っとここで終わったいればゲーム好きとしては非常にうれしかったんですが、この後、ちょっと待った…!って話が挙がるんですな。異論を唱えたのはカリフォルニア大学ロサンゼルス校などの研究者たちでして、
- 安心するのはまだ早いぞ…!
- 実際は、逆の可能性が高いぞ…!
と言っておられるんですな。ヒエー。
なんでも研究者たちによれば、このメタ分析には弱点がいくつかあるそうで、ざっくりまとめると、
- 掲載されている研究とほぼ同数の研究が漏れている。しかも漏れているのは、縦断研究やRCTなどだった…!
- 過去に行われたいくつかの研究は古典的であるにも関わらず、それが結果に大きく影響しているのに、本研究からは除外されていた(まぁこれについては反論できそうですが)
- メタ分析の測定誤差に関する批判は誤解だ…!
- 出版バイアスの特定がずるい…!
- 社会的コンテンツの影響と暴力的コンテンツの影響をぐちゃぐちゃにしていて分けていない…!
- 暴力的なメディアの悪影響を研究した人々を動機づけているのは政治的な動機だと示唆しているが妥当性に欠けている…!
とのこと。
その後の文章もなかなか辛辣な言葉が書かれているんですがここでは割愛しておきます。
ということで、結局、影響はあるのかないのかは分からない感じでした…。
個人的考察
まぁ、ゲーム好き・関係ない派かゲーム嫌い・関係ある派かで、バイアスがかかった状態で研究するんで、なかなか客観的に見ていくのは難しいな~と思いました。
