そして睡眠と炎症は切っても切れない関係があるんですな。

  • 睡眠障害や睡眠不足は体内炎症・慢性炎症・炎症マーカーと関係がある…!
  • 睡眠時間を6時間~4時間に制限したり、徹夜させると炎症が起きる…!
  • そのため、睡眠時間と睡眠の質を維持するのが大事…!

ってことなんですな。
ただ最近発表された研究では、

  • 睡眠時間って何時間寝たかばかり気にしているけど、他の要素はどうなのか…?

ってのを調べていて非常に勉強になりました。



睡眠規則性と死亡リスクの関係について調べてみた…!

2024年のモナシュ大学など前向きコホート研究によると、睡眠規則性と死亡リスクの関係について調べてみたそうです。
これまでも散々見てきましたが、平均睡眠時間の主観的・客観的指標は死亡リスクと関係がありまして、例えばいくつかのメタ分析によると、主観的な睡眠時間が7~9時間の範囲外にある、短い睡眠時間・長い睡眠時間は全死亡リスクが上がると出ているんですな。また客観的な睡眠時間でも範囲外になると全死亡リスクが上がると出ております。
ただ近年の研究で言われ出したのが、睡眠時間も大事だけど睡眠規則性ってのも大事じゃないか…?ってこと。睡眠規則性(睡眠の規則性)ってのは寝る時間と起きる時間がいつも同じかどうかってことでして、これが平均睡眠時間よりも健康結果を予測できると言われ出したんですな。
じゃあ実際どうなのか…?ってことで、今回チェックしてみることにしたみたい。
この研究は、UKバイオバンクっていうデータセットを用いたもので、当ブログでも過去に登場していたりします。まずこのデータセットの中で1週間加速度計デバイスを付けた人のデータ10万3,669人をピックアップしたそうな。
続いて、UKバイオバンクの参加者の睡眠規則性を評価した2021年のモナシュ大学の研究データを使ったらしい。更に死亡記録から死因をチェックしつつ、最後にデータを統計処理したんだとか。
因みにデータの主な特徴を見てみると、

  • 総サンプル数:60,977人
  • 平均年齢:62.8±7.8歳
  • 女性の割合:55.0%
  • 平均睡眠時間:6.77±1.00時間(範囲0.48~13.49時間)
  • 平均追跡期間:6.30±0.83年

って感じだったみたい。
さて、気になる結果を見てみましょうか…。
睡眠規則性が高い人たちは、低い人たちに比べて、

  • 全死亡リスク:20%~48%低かった…!
  • がん死亡リスク:16%~39%低かった…!
  • 心血管代謝死亡リスク:22%~57%低かった…!

とのこと。
もちろん、この結果は年齢や性別、人種など変数は調整済みです。スゲー。
更にこの研究のキモである、睡眠規則性と睡眠時間を比べた場合における全死亡リスクなんですが、

  • 睡眠規則性(HR=0.52)は、睡眠時間(HR=0.69)よりも全死亡リスクが低かった…!

とのこと。
つまり、睡眠規則性(決まった時間に寝て起きる)は、睡眠時間(毎日同じ時間数を寝る)よりも死亡リスクとより強く相関していたってことですね。
因みにこの研究では、睡眠規則性と睡眠時間も関連がありそうと出ておりまして、睡眠時間が7.83時間までの人は、睡眠時間が長いほど睡眠規則性スコアが高く、それ以上睡眠時間が長くなると睡眠規則性スコアが低くなっていたみたい。
つまりベターと言われる睡眠時間で寝ている人は決まった時間に寝て起きることが多いと…。



個人的考察

余談ですが睡眠時間よりも注目されていることは他にもありまして、例えば、2020年のウォーリック大学の研究に出てくるミッドスリープ(mid-sleep)はその代表例でしょう。
ミッドスリープ(mid-sleep)は、睡眠中央時刻とも言われ、寝た時間と起きた時間を2で割って、ちょうど中間の時間を出し、これをずらさないようしていくって考え方となっております。つまり長く寝たいなら早く寝て遅く起きる、短く寝たいなら、遅く寝て早く起きるって感じですな。こちらも注目していたんですが、睡眠規則性も侮れないですね~。
最後に「結局、おすすめ睡眠時間は何時間なのか?」の記事の内容も踏まえると、現時点で睡眠の質を上げるなら、

  • 1日の睡眠時間は7~9時間(1日7時間前後)ぐらいにする…!
  • 睡眠規則性はなるべく統一する…!
  • ミッドスリープもなるべく統一する…!

と良さそうな感じ。
チョーフツーな結論ですが、やっぱ基礎基本が大事であり、これが最強ってことで。