アンブレラレビューを見てみよう!」シリーズの続きです。
今回と次回はヨアニナ大学が発表したアンブレラレビューを見てみます。
因みにヨアニナ大学は、
では見ていきます。



リウマチ性疾患と環境要因の関係についてアンブレラレビューを行ってみた…!

2018年のヨアニナ大学の研究によると、リウマチ性疾患と環境要因の関係についてアンブレラレビューを行ってみたそうです
リウマチ性疾患とは、関節や筋肉なんかに痛みが出たり、炎症が起きたりする病気のことで、自己免疫疾患の一つとされております。因みに当ブログでご紹介した関節リウマチ(RA)線維筋痛症もリウマチ性疾患の一つですね。んで、このリウマチ性疾患なんですが環境要因との関係が未だ不明なんだとか。そこで今回、既存の研究結果をまとめてみることにしたらしい。
まず研究者たちは、リウマチ性疾患と環境要因の関係を調べた観察研究のメタ分析をPubMedで検索してみたそうです。続いて検索にヒットした研究を該当基準と除外基準に照らし合わせて、精査していったらしい。
最終的に基準を満たしたメタ分析は30件で、42の関連性が見つかったんだとか。これらのデータを基にリウマチ性疾患と環境要因の関係をまとめた結果、以下のようになったそうです。

  • 42の関連性のうち33は統計的に有意だった。
  • 32の関連性は結果のばらつきが大きかった。
  • 12の関連性は小規模研究の影響や過剰なバイアスの影響を受けていた。

有意差がある関連性が多いものの結構ばらつきやバイアスが高い物が多かったみたいですね。
その中で関連性に説得力のある又はかなり可能性の高いエビデンスの物が見つかったんだとか。その環境要因とは、

  • 関節リウマチ:喫煙と喫煙年数
  • 痛風・変形性股関節症:BMI(5kg/m2増えるごとにリスクがアップ)
  • 痛風:アルコールの摂取量
  • 変形性膝関節症:BMI(過体重vs痩せ型、肥満vs痩せ型)、膝のケガ、重労働を行う頻度

とのこと。
タバコ、過体重・肥満、飲酒、膝のケガと重労働がリウマチ性疾患のリスクをアップさせる…!ってことで、いずれも納得できるラインナップではないでしょうか。



個人的考察

となるとすぐにできる対策としては、禁煙、ダイエット、禁酒となりましょう。
やっぱりこの基本に戻ってくるんですね~。



参考文献