アンブレラレビューを見てみよう! その6「認知症と環境要因」
認知症と環境要因の関係についてアンブレラレビューを行ってみた…!
2016年のヨアニナ大学の研究によると、認知症と環境要因の関係について系統的レビューとメタ分析のアンブレラレビューを行ってみたそうです。
そもそも認知症は遺伝的要因の他にも環境要因により発症する可能性がございます。そこで今回研究者たちは、その辺についてチェックしてみることにしてみたらしい。
まず最初に、認知症と環境要因の関係を調べた系統的レビューやメタ分析をPubMedで検索してみたそうな。続いてその中で基準を満たす質の高い研究をピックアップしていったらしい。すると、76件の研究が見つかったんだとか。
これらのデータを基にアンブレラレビューを行ってみたところ、説得力のある関係性の強いエビデンスが7つ見つかったそうです。その7つはいずれも全てのタイプの認知症(アルツハイマー型認知症や血管性認知症、レビー小体型認知症など)に関係があったということでした。
では気になる認知症と関係した7つの環境要因を見てみましょう…!
- ベンゾジアゼピン(抗不安薬)の使用
- 全年齢におけるうつ病
- 高齢者におけるうつ病
- 社会的接触の頻度
- アルツハイマー病における高齢者のうつ病
- アルツハイマー病における2型糖尿病
- 血管性認知症における2型糖尿病
これらと認知症には十分な関係があるそうです。
但し、観察研究の系統的レビューとメタ分析を使っている為、因果関係は不明とのこと。
つまり、うつ病の発症や人との接触の低下、2型糖尿病の発症により認知症も発症しやすくなるのか、認知症を発症した人は、うつ病の発症や人との接触の低下、2型糖尿病の発症が起きやすくなるのかは分からないってことですね。
個人的考察
メンタルの安定、社会に関わっていく、2型糖尿病を予防することはやっておいて損はないので、是非、積極的に対策していきたいですねー。