【加筆内容】新しい環境とか聞くと身構えちゃう不安な人への対策「健全な不安を手に入れる方法」その8
4月は不安になるイベントが多い…!ってことで、ここ最近不安・緊張対策を深掘りしていっております。
前回までの流れについて、
をご覧いただきたいのですが、ざっくり申し上げますと、2013年のハーバードビジネススクールの研究により、
- 不安・緊張対策に落ち着け…!リラックスだ…!はムダ…!
- 不安・緊張を興奮・ワクワクと捉え直すと不安をパワーに変えられ、パフォーマンスがアップするぞ…!
ってことで、どうやら世間でよくあるアドバイスはダメで、実はもっと良い方法があったって感じです。
ということで、ここまでは主にベストな不安対策をご紹介してきましたが、次は不安をパワーに変えて最もパフォーマンスを上げる状態(バランス)に着目していきたいと思います。
というのも、不安も興奮もあり過ぎてもなさ過ぎてもダメなもんなんですよね~。
これはなんとなくわかると思うんですが、例を挙げておきますと、
- 不安・興奮しすぎ:頭が真っ白、パニック、混乱状態。
- 不安・興奮なさすぎ:ボケーっとしてやはり頭が真っ白、だらけて、なんでもめんどく感じる。ぐでたま状態。
って感じで、どちらもベストパフォーマンスが発揮できるとは思えれませんよね…?
不安はあり過ぎてもダメ…!なさ過ぎてもダメ…!ではベストはどこなのか…?
不安とパフォーマンスのバランスを考える上でもっとも大事なのがヤーキーズ・ドットソンの法則(Yerkes-Dodson law)になります。
ヤーキーズ・ドットソンの法則は1908年の動物実験で明らかになったもので、マウスを使い、不安とパフォーマンスの関係を調べて分かったんですよね。
んで早速結論を申しますと、不安とパフォーマンスは逆U字型の関係だったんですよ。
つまり、
- 不安レベル0%:パフォーマンスが超低い
- 不安レベル25%:普通のパフォーマンス
- 不安レベル50%:パフォーマンスが高い…!
- 不安レベル75%:普通のパフォーマンス
- 不安レベル100%:パフォーマンスが超低い
ってイメージです。
大舞台で実力以上の力を発揮する人、つまり不安をパワーに変えて、自分の力に上乗せし良い結果を出す人ってのは不安・興奮が50%ぐらいの状態なんですよ。
更に2007年のロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校の研究によると、不安によって確かに注意力がダウンしたり、脅威刺激への注意バイアスが起きちゃったりするんだけど、不安・興奮が50%ぐらいの時は、粘り強さ(≒グリット)を必要とする困難な課題に対してモチベーションがアップしたとのこと。
どうやら不安・興奮を50%にすると、パフォーマンスアップ以外のメリットも受けられそうですね。
個人的考察
ということで、不安はあり過ぎてもなさ過ぎてもダメで、ベストは不安50%ぐらいってことでした。是非、不安・緊張を興奮・ワクワクと捉え直して、更にそれが50%ぐらいになるよう調整してみてください。
因みにあんま不安・緊張・興奮・ワクワクしないな~って時、私は周りを見渡して、この試験の合格率はこれぐらいで、この部屋には何人ぐらいいるから、この中で受かるのは何人か…少な…!みたいな感じで上げてますね(笑)
逆に下げるのは2013年のハーバードビジネススクールの研究では意味なし…!って出ちゃっていますが、一方で、
による日々の訓練や対策である程度はコントロール可能かと思います。
まぁ、テストとかが始まっちゃえば不安・緊張・興奮・ワクワクといった感情は自然と50%ぐらいになっていくような気もしますが、始まる前までの調整には使えるかと…。
是非、
- 不安→興奮・ワクワクとして捉え直す→コントロールして50%を目指す…!
って流れを練習してみてください…!