先週、先々週の続きです。
これまで、


って記事をご紹介しました。
今回は大うつ病の回復率(寛解率)について見てみたいと思います。



成人の大うつ病における寛解率についてメタ分析を行ってみた…!

2014年のアムステルダム自由大学の研究によると、成人の大うつ病における寛解率についてメタ分析を行ってみたそうです。
まず研究者たちは、1966年から2013年1月までに発表された該当研究をデータベースを用いて検索してみたそうな。次に検索にヒットした研究を適格基準と除外基準に照らし合わせて精査していったらしい。
最終的に選ばれた研究は92件でして、大うつ病患者さんは合計6,937名だったとのこと。
結果、

  • 治療後、心理療法グループの患者さんのうち、62%がうつ病基準を満たさなくなった…!
  • 治療後、対照グループの参加者のうち、43%がうつ病基準を満たさなくなった…!
  • 治療後、通常ケアグループの参加者のうち、48%がうつ病基準を満たさなくなった…!
  • つまり、心理療法は通常ケアよりも14%効果が高いと言える…!
  • 一方で、対照グループも効果があった…!

って感じ。
うつ病の寛解率は43%~62%ってのはなかなかよろしいのではないでしょうか…?
因みに治療の反応率は51%~54%の範囲だったそうです。



個人的考察

但し、うつ病は再発率が高いんで注意が必要かと…。



参考文献