今回は、これまでご紹介してきたレチノールの安全性なんかをまとめた研究を見ておきます。



系統的レビューで最もオススメされていたのはレチノールとビタミンC…!

2024年のニューヨーク大学の研究によると、抗老化用の化粧品における安全性と有効性について系統的レビューを行ってみたそうです。
抗老化用の化粧品ってのは、化粧品の効果に加えて、肌の状態を改善する機能がある物って感じです。これはネットやドラッグストアなんかで気軽に購入できるんで安全性と有効性は気になるところでしょう。ということで、今回先行研究の結果をまとめてみることにしたんだとか。
まず研究者たちは、2023年1月1日までに発表された該当研究をPubMed、Embase、コクランで検索してみたそうな。すると合計153件の研究がヒットしたとのこと。続いて基準に従い、各研究の質をチェックしていったらしい。
最終的に選ばれた研究は32件でして、そのうちRCTが20件、それ以外が12件だったそう。また総サンプル数は1,236人ってことでした。
気になる結果は、

  • おすすめ度Aの成分は、レチノールとビタミンCだった…!

そうです。
やっぱりこの2つが最も良い感じだったんですねー。
因みにこの研究によれば、重大な有害事象はほとんどなかったってことなんで、安全に使えそうな感じです。



個人的考察

繰り返しになりますが、レチノールは効果が高い分、高濃度で使うと過剰なターンオーバーを引き起こします。例えばたまに聞く、韓国コスメで効果アリって商品を買って使ったら肌が真っ赤に…!って話がありますが、あれは商品に問題があると言うよりも、効果を高めた商品の為、高濃度だったってことがあるんですな。そのため、まずは低濃度を使いつつ徐々に上げて行くことをおすすめします。
因みに個人的には、0.05%→0.1%→0.5%→1%と試していくのが良いと思っております。また特にポイントだと思っているのが0.1%でして、このラインで肌の赤みが出ることが多くなるイメージなんですな。
一応具体的な商品も並べておきますと、以下な感じです。

【レチノール0.05%】



【レチノール0.1%】



【レチノール0.1%】



【レチノール0.5%】



【レチノール1%】



是非、ご参考にしてくださいませ。
因みに赤みが出たら、すぐに使用を中止し、炎症が治まるまで待つか、フルコートf(フルオシノロンアセトニド)を使うことをおすすめします。



参考文献