【加筆内容】大気汚染による胎児への影響についてアンブレラレビューを行ってみた!
前回に引き続き今回も大気汚染のアンブレラレビューを見てみましょう。
大気汚染による胎児への影響についてアンブレラレビューを行ってみた…!
2022年のカーティン大学の研究によると、大気汚染による胎児への影響についてアンブレラレビューを行ってみたそうです。
そもそも大気汚染による胎児への影響について系統的レビューやメタ分析で調べた先行研究によると、関係あるなし両方の結果が出ているそうな。そこで今回、アンブレラレビューを行ってみることにしたらしい。
まず研究者たちは、2022年3月30日までに発表された該当研究をPubMed、CINAHL、Scopus、Medline、Embase、Web of Science、systematic reviews repositories、grey literature databases、インターネット検索エンジンで検索してみたそうな。すると全部で3,663件の研究が見つかったとのこと。次にこの中で被っている物を除きつつ、更に質の低い物を除外していったみたい。
最終的に残った系統的レビューは36件でして、このうち21件はメタ分析あり、15件はメタ分析なしだったらしい。これらのデータをまとめてみた結果、以下のことが分かったそうです。
やはり妊婦さんが大気汚染にさらされると、生まれてくる子供に悪影響があるのは間違いなさそうですね…。
- 妊娠期間におけるPM2.5の曝露は、生まれた子どもの低体重リスクと一貫した正の相関関係があった…。
- 妊娠期間におけるPM2.5やPM10といった粒子状物質の曝露は、自然流産と一貫した正の相関関係があった…。
- 妊娠期間における二酸化硫黄(SO2)の曝露は、生まれた子どもの低体重リスクと一貫した正の相関関係があった…。
やはり妊婦さんが大気汚染にさらされると、生まれてくる子供に悪影響があるのは間違いなさそうですね…。