睡眠ホルモンであるメラトニンを適切に分泌させることは、生活リズムを整えるのに非常に大事なのは知っての通り。
じゃあ、どうすれば良いのか…?ってことで、今回はその辺を調べた研究を見てみます。



適切にメラトニンを分泌させるには、なるべく夜は光(特に強い光)を浴びないようにする、睡眠時間をしっかり確保するのが大事…!

1991年のアメリカ国立衛生研究所の研究によると、夜間のメラトニン分泌と光・睡眠の関係について調べてみたそうです。
そもそも多くの脊椎動物は、季節による日照時間の変化によって夜間のメラトニン分泌に変化が起こることが分かっております。ただ、どの程度変化するかは謎だったそうな。そこで今回、人工光を使ってヒトにおける夜間のメラトニン分泌の変化について調べてみることにしたらしい。
この研究は健康な8名を対象にしたもので、以下の2パターンで光を浴びてもらったそうな。

  1. 夏の日照時間パターン:16時間光を浴びて、8時間光を浴びない。これを1週間続けた。
  2. 冬の日照時間パターン:10時間光を浴びて、14時間光を浴びない。これを4週間続けた。

これらを参加者が試した結果、以下のことが分かったとのこと。

  • 夏の日照時間パターンにおける夜間のメラトニン分泌持続時間は10.3±0.8時間だった。
  • 冬の日照時間パターンにおける夜間のメラトニン分泌持続時間は12.5±1.8時間だった。
  • つまり動物と同じく、ヒトも光を浴びないとメラトニン分泌持続時間が長くなる傾向がみられた…!
  • 睡眠時間が長いとメラトニン分泌持続時間は11.0±0.8時間だった。
  • 睡眠時間が短いとメラトニン分泌持続時間は7.7±0.2時間だった。
  • つまり、睡眠時間が長い方がメラトニン分泌持続時間も長くなる傾向がみられた…!

適切にメラトニンを分泌させるには、なるべく夜は光(特に強い光)を浴びないようにする、睡眠時間をしっかり確保するのが大事みたいです。



個人的考察

睡眠の基本としてやっぱりここは抑えておきたいですねー。



参考文献