昨日の続きです。
今回は、アスリートを対象にラマダン(断食)によって身体機能や代謝、ホルモン、炎症が変わるのか調べた研究を見てみます。



アスリートを対象にラマダン(断食)によって身体機能や代謝、ホルモン、炎症が変わるのか調べてみた…!

2009年の研究によると、アスリートを対象にラマダン(断食)によって身体機能や代謝、ホルモン、炎症が変わるのか調べてみたそうです。
ラマダンはイスラム教の方が行う宗教的儀式のことでして、約1ヶ月間、日の出から日没まで何も食べずに過ごします。因みに日の出から日没までなんで、1日約13〜16時間程度の断食を行うってことなんですな。そしてラマダンはよく断食やカロリー制限による影響を調べるのに使われるんですよ。今回の研究もその一つとなっております。
この研究は、25.0±1.3歳の中距離ランナー8名を対象にしたもので、ラマダン前後に様々な測定を行ってみたというもの。
まず心肺機能やコルチゾールテストステロンを測定した日なんですが、

  1. ラマダン開始5日前(-5日目)
  2. ラマダン7日目
  3. ラマダン21日目

の全3回って感じ。
続いて、代謝と炎症(IL-6)を測定した日は、

  1. ラマダン開始前
  2. ラマダン終了後
  3. ラマダン終了1週間後

って感じだったみたい。
それと睡眠の質など他も見てみたんだとか。
さて、結果がどうだったかと言いますと、

  • ラマダン中、平均体重と体脂肪に変化はなかった
  • 心肺機能はラマダンの日数が経つにつれて減少していった…!
  • テストステロンに変化はなかった
  • コルチゾールに変化はなかった
  • 睡眠時間は徐々に減っていた(≒睡眠の質が落ちていた)
  • カロリー摂取量は徐々に減っていた
  • ラマダン終了後、疲労が溜まっていた
  • IL-6は増加していた(炎症が増加していた)
  • メラトニンは減少していた
  • アドレナリンとノルアドレナリンは増加していた

とのこと。
こう見るとアスリートの断食は、あんまメリットがなくデメリットの方が出ていますね~。
但しこの研究でもう一つ分かったことがありまして、

  • ラマダン終了1週間後には、全てのパラメーターが元に戻っていた…!

らしい。



個人的考察

これらを見ると、アスリートや普段から運動をたくさんする人の場合、断食をするのはやめておいた方が良いのかも。それと1ヶ月プチ断食をしてみて何かあれば1週間で元に戻るってのは、お試しする際の参考になるのではないかと思いました。



参考文献