先週の続きです。
今回は、2025年にカーティン大学が発表した、完璧主義と強迫的運動の関係についての横断研究の系統的レビューとメタ分析を見てみます。



完璧主義と強迫的運動の関係について横断研究の系統的レビューとメタ分析を行ってみた…!

2025年のカーティン大学の研究によると、完璧主義と強迫的運動の関係について横断研究の系統的レビューとメタ分析を行ってみたそうです。
2011年のラフバラー大学の研究によると、強迫的運動ってのは、悪影響が出ているにもかかわらず運動したいという気持ちが継続的にあり、強迫的かつ極端な衝動と考えられております。
そして摂食障害と強く関連していると分かっているんですな。具体的には、摂食障害のある成人の最大80%、青年の最大85%に強迫的運動が見られたらしい。
そんな強迫的運動と強い関連性があると言われているものの一つが完璧主義です。また、完璧主義と摂食障害も関連性があるとなっております。
つまり、強迫性運動・摂食障害・完璧主義は相互に関係して良そうなんですよ。ですが、ここまで分かっているにも関わらず、強迫的運動と完璧主義の関係を調べたメタ分析はこれまでなかったみたい。そこで今回初のメタ分析を行ってみることにしたんだとか。
まず研究者たちは、2024年1月25日までに発表された該当研究をEmbase、Medline、PsychINFO、PsycARTICLES、Proquest、Scopus、Web of Scienceで検索してみたそうな。
すると、

  • Embase→48件
  • Medline→40件
  • PsychINFO→80件
  • PsycARTICLES→1件
  • Proquest→20件
  • Scopus→89件
  • Web of Science→33件

がそれぞれヒットしたらしい。
次に検索にヒットした研究の中で、重複している研究や質の低い研究を除いていったんだとか。
最終的に選ばれた横断研究は7件でして、

  • 総サンプル数:3,117人
  • 年齢範囲:12~65歳
  • 平均年齢:21.78歳
  • 男女比:女性が49%

って特徴があったとのこと。
それではメタ分析の結果を見てみましょう。

  • 完璧主義と強迫的運動は中程度の関係性(r=0.37)があった…!
  • つまり完璧主義が高いほど強迫的運動が多かった…!
  • 研究の異質性(結果のバラバラさ)は中程度だった。
  • 完璧主義的努力と強迫的運動は中程度の関係性(r=0.33)があった…!
  • つまり完璧主義的努力が高いほど強迫的運動が多かった…!
  • 研究の異質性(結果のバラバラさ)は高かった。
  • 完璧主義的懸念と強迫的運動は中程度の関係性(r=0.32)があった…!
  • つまり完璧主義的懸念が高いほど強迫的運動が多かった…!
  • 研究の異質性(結果のバラバラさ)は低かった。

因みに、上記の結果は研究の質と女性の割合は関係なかったそうです。
完璧主義の種類や性別に関係なく、強迫的運動は中程度の関連があったみたいですね。但し、異質性を見てみると、完璧主義的懸念は有り得そうですが、完璧主義的努力はまだまだはっきりとは言えない感じ。個人差もあるかもですしね。
またこのメタ分析には注意点がいくつかもありまして、

  • 研究数が少なくたった7件しかない
  • 研究の全てが横断研究だったため、質は高くない
  • 因果関係は不明(完璧主義だと強迫的運動が多くなるのか、強迫的運動が多い人に完璧主義が多いのか不明)

って感じ。
そのため研究者も、結果は暫定的…!もっと研究数が増えたときにガッツリメタ分析をやることが必要だ…!っておっしゃっておりました。



個人的考察

完璧主義、完璧主義的努力、完璧主義的懸念の全てが強迫的運動と有意に中程度の相関関係があり、完璧主義が高いほど強迫的運動も多くなったってのは個人的な感覚からもそうだろうな~と思いました。
私もついつい運動をやり過ぎちゃうタイプなので、たまにわざとサボったり、手を抜いたりしてほどほどになるよう意識していますね~。



参考文献