入院していない高齢者における全死亡率との関連性についてアンブレラレビューを行ってみた!
入院していない高齢者における全死亡率との関連性についてアンブレラレビューを行ってみた…!
2022年の福建医科大学の研究によると、入院していない高齢者における全死亡率との関連性についてアンブレラレビューを行ってみたそうです。
まず研究者たちは、2000年1月1日から2022年2月28日までに発表された該当するメタ分析をPubMed、Embase、Web of Science、EBSCOhostで検索してみたそうな。すると全部で11,646件の研究がヒットしたとのこと。次に重複している研究や質の低い研究を除外していったらしい。
最終的に残った研究は35件でしてこれらには49個の関連性があったそうな。
また各研究の特徴としては、
- 追跡期間:0.75年~49年
- 総サンプル数:9,079,279人以上
- 各メタ分析のサンプル数:1,814人~2,904,381人
って感じでした。
んでまず大きな結論からなんですが、
- 49個中43個の関連性(87.8%)で名目上有意だった…!
とのこと。
全死亡率と関係ありそうな項目がほとんどだったみたいですね。
次にエビデンスレベルを踏まえた結果を見てみましょう。
今回、説得力のあるエビデンスに該当した関連性は以下だったそうです。
- 体重の変動と全死亡率は強い正の関連があった…!
- フレイル(年を取って心身が老いること)と全死亡率は強い正の関連があった…!
- サルコペニア(加齢による筋肉や身体機能の低下のこと)と全死亡率は強い正の関連があった…!
- 下肢における身体機能の低下と全死亡率は強い正の関連があった…!
- 1日の歩数の減少と全死亡率は強い正の関連があった…!
- 疲れやすさと全死亡率は強い正の関連があった…!
- 毎日のMVPA(中~高強度運動)における持続時間と全死亡率は有意な負の関連があった…!
- 総運動時間と全死亡率は有意な負の関連があった…!
以上が入院していない高齢者の全死亡率と関係があったみたいで、いずれも、然もありなん…!って感じですよね。
個人的考察
やっぱ日々の運動、特に下半身の強化はポイントなんだな~と思いました。
スクワットやウォーキング、ランニングってやっぱ大事。