食事と食道がんリスクの関係についてアンブレラレビューを行ってみた!
食事と食道がんリスクの関係についてアンブレラレビューを行ってみた…!
2022年の電子科技大学の研究によると、食事と食道がんリスクの関係について観察研究の系統的レビューとメタ分析のアンブレラレビューを行ってみたそうです。
そもそも2021年の国際がん研究機関の研究によると、2020年版世界がん統計において食道がんは、世界で7番目に多く診断されるがんだったそうな。また、がんによる死因の第6位であり、約604,000人の新規症例と544,000人の死亡が確認されているらしい。
そんな食道がんは初期に見つかることが少なく、進行した段階で診断されるケースが良くあるそうな。また管理と治療をしても5年生存率が約10%で、食道切除後5年生存率も約15~40%とあんまり芳しくないみたい。
そして食道がんは、過度な肥満、不適切な食事、運動不足といった修正可能なライフスタイル要因が多いんだとか。また食事との関係も数多く調べられております。ただ最近の研究結果をまとめたアンブレラレビューがなかったそうなんで、この度行ってみることにしたそうです。
まず研究者たちは、2021年10月4日までに発表された該当研究をPubMed、EMBASE、Web of Science、コクラン、CINAHLで検索してみたんだとか。すると5つのデータベースから合計882件の研究がヒットしたそう。次に重複を除外した後、各研究をチェックし精査していったそうな。
最終的に選ばれた研究は20件でして、サンプル数は7,945人から4,471,875人の範囲、症例数は14件から3,526件の範囲だったとのこと。
それでは結果を見てみましょう。
【説得力のあるエビデンス】
- なし。
【非常に可能性のあるエビデンス】
- アルコールの摂取量の増加と食道がんリスクは正の相関関係があった…!
- アルコールの摂取量が1日10g増えるごとに食道がんリスクが21%増加していた…!
【可能性のあるエビデンス】
- カルシウムの摂取量の増加と食道がんリスクは負の相関関係があった…!
【低いエビデンス】
その他は有意な関連性はなかったそうです。
個人的考察
つまり食道がん対策は、カルシウム、全粒穀物、果物、緑の葉物野菜、緑茶、亜鉛を積極的に摂取しつつ、禁酒と赤身肉と加工肉をなるべく食べないようにすると良い…!ってことですね。