引き続き毎週土曜日はテストステロン研究を見ていきます。



スポーツ観戦でもテストステロンは変化する…!生での観戦・テレビでの観戦を問わず、勝つとテストステロン値が上昇し、負けるとテストステロン値が低下する…!

1998年のユタ大学の研究によると、スポーツ観戦とテストステロンの関係について調べてみたそうです。
この研究は、2つの実験を行ったもので、どちらもスポーツ観戦をしてもらいつつ、テストステロン値を計ってみたというもの。
まず最初の実験では、バスケットボールの試合で調べてみたんだとか。実験の参加者は、ジョージア大学とジョージア工科大学で行われている毎年恒例の試合のファンだったそうで、この両校は伝統的なライバルであり、この研究が行われた1991年は接戦で結果ジョージア大学が勝ったらしい。
んで試合開始1時間前に研究者は、アリーナの観客席を見渡し、男性15人に協力をお願いしてみたそうな。すると4人が嫌だ…!と答え、更に3人が試合後のサンプル提供をしなかったとのこと。そのためサンプル数は20歳から42歳までの男性8人となっておりました。因みに参加者には唾液の分泌を促すために無糖ガムを1個噛んでもらったそうです。
結果、

  • 試合前のテストステロン値は6.3ng/dLだった
  • 試合後のテストステロン値は6.5ng/dLだった
  • 勝ったファンのテストステロン値は増加していた…!
  • 負けたファンのテストステロン値は減少していた…!

とのこと。
続いて2つ目の実験では、サッカーの試合で調べてみたんだとか。
具体的には、伝統的な国際ライバル同士のサッカーワールドカップの試合をテレビ観戦する男性21人を対象にしてみたとのこと。
結果、

  • 時間の経過に伴う低下はブラジル人よりもイタリア人の方が大きかったものの統計的な有意差はなかった
  • 勝ったファンのテストステロン値は増加していた…!
  • 負けたファンのテストステロン値は減少していた…!

とのこと。
ということで自分自身でスポーツをしていなくても、生での観戦・テレビでの観戦を問わず、勝つとテストステロン値が上昇し、負けるとテストステロン値が低下したみたい。
更に興味深いことに、

  • 勝ったファンにおけるこの効果は、一日を通してテストステロン値が通常低下する傾向を逆転させるほど強力だった…!
  • 各試合の結果は最後の数秒まで確定しなかったため、この効果は試合中に徐々に蓄積されるものではなく、おそらく突然勝った瞬間に現れるのだと考えられる…!

そうです。
勝った瞬間にテストステロンがバーッと上がるってのは面白いですね~。しかもその効果は意外と長く続くと…。



子供の試合を観戦する父親のテストステロンの変化はちょっと違う…!

2018年のニューヨーク州立大学オールバニ校の研究によると、子供の試合を観戦する父親のテストステロンについて調べてみたそうです。
この研究は、子どものサッカー大会を見に来た18人の父親を対象にしたもので、唾液中のテストステロンとコルチゾールを測定してみたという物。併せて、試合に関するアンケートにも回答してもらったみたい。
最後にデータを見てみたところ、

  • 試合前のテストステロンレベルが高い父親は、審判​​が自分の子供のチームに不利な判定をしたと報告する可能性が高かった…!
  • 試合前後のテストステロンの上昇は、娘ではなく息子の試合を観戦すること、審判の不公平感によって予測できた…!
  • 但し、父親は勝敗による一貫したテストステロンの変化を示さなかった…!

とのこと。
父親だとちょい結果に違いが出るのは面白いですね~。因みにコルチゾールは観戦中のテストステロンと相乗的に変動した以外特に変わったところはなかったらしい。



手に汗握る接戦や圧勝程、テストステロン値が最大に上昇する…!

2019年のアーヘン工科大学の研究によると、ワールドカップの試合中におけるサッカーファンのテストステロンについて調べてみたそうです。
このフィールド調査は、2014年のサッカーワールドカップでお気に入りの代表チームの試合を観戦していた82人のサッカーファン(男性53%)から約2,000の唾液テストステロンサンプルを取りまくったという物。
期間は28日間にわたりまして、7つの試合と各試合の経過にわたって繰り返し測定を行ったみたい。
んで結果がどうだったかと言いますと、

  • 男女ともに、ファンが激しい試合を観戦したか、すぐに勝利したかによって、テストステロンの動きに特徴が現れ、区別できることが明らかになった…!
  • 手に汗握る接戦や圧勝程、テストステロン値が最大に上昇していた…!

とのこと。
つまりどっちに転ぶか分からない試合や大勝だとテストステロンはドバドバみたい。



個人的考察

ということで、テストステロンは別に自分自身でスポーツや勝負事をやらなくても観戦するだけで変動がある様子でした。



参考文献