ダイエットをしよう…!と決意したとき、何をしようと思いますか…?
まぁ、大体の人は運動をしないと…!と思うことでしょう。私もそうでした。
ただ、色々な研究を見ていくと、ダイエット目的の運動は全然オススメできないんですよね。まぁ、その辺について詳しくは、


をご覧ください。
では何からやれば良いのか…?ってなるんですが、

  1. 食事
  2. 睡眠
  3. 運動

の順で手を付けて頂くとよろしいかと思います。
つまり、今回の記事は食事と睡眠をある程度やってきて、成果も出て、だけど、もう一歩、更に運動をやりたい…!って方のための記事となります。
これらを見ても分かる通り、なんとも需要が低そうな記事なんですが(笑)、ちょっと興味深い研究を見つけたんでご紹介したく記事にしました…!
それでは早速見てみましょう…!



有酸素運動をどれぐらいやるとダイエット効果があるのか系統的レビューとメタ分析を行ってみた…!

2024年のセムナン医科大学の研究によると、有酸素運動をどれぐらいやるとダイエット効果があるのか系統的レビューとメタ分析を行ってみたそうです。
そもそも過体重と肥満は世界中で問題になっておりまして、過去45年の間に世界で3倍に増加し、成人の約50%が過体重となっているって研究結果もあるそうな。んで肥満対策の一つとして挙げられるのが、有酸素運動や有酸素運動+筋トレです。
そして有酸素運動については、様々なガイドラインで中程度の強度で週150分以上がオススメだよ…!と記載されているんですな。
具体的なガイドラインとしては、

  • アメリカスポーツ医学会(ACSM)のガイドライン(2009年の研究
  • 米国臨床内分泌学会(AACE)&米国内分泌学会(ES)のガイドライン(2016年の研究
  • アメリカ合衆国保健福祉省のガイドライン(2018年の研究
  • 米国心臓病学会(ACC)&アメリカ心臓協会(AHA)&米国肥満学会(TOS)のガイドライン(2013年の研究
  • 欧州肥満学会(EASO)のガイドライン(2015年の研究
  • カナダ版身体活動ガイドライン(2011年の研究
  • WHOの身体活動ガイドライン(2020年の研究

なんかに載っているんですな。
因みに日本の身体活動ガイドライン(2023年の研究)はもうちょいマイルドでして、週150分以上を推奨しているのは慢性疾患(高血圧、2型糖尿病、脂質異常症、変形性膝関節症)の方としており、一般的な成人は週60分以上としております。
ただ健康ではなく、ダイエットに主眼を置いた場合は、例えば、上記で挙げた2009年のアメリカスポーツ医学会(ACSM)のガイドラインによると、

  • 中程度の強度での週150分だとダイエット効果は最小限だろう
  • 2~3kgのダイエットには中程度の強度で週150分以上が必要だろう
  • 5~7.5kgのダイエットには中程度の強度で週225~420分が必要だろう

って感じなんですな。
ただ、実は既存のガイドラインって結構怪しい所もございまして、例えば、主に個々の試験から得られたデータが基になっていたり、そもそもほとんどのデータが結構古いんですよ。
なんで今回その辺を踏まえ、過体重・肥満の成人を対象に有酸素運動でダイエット効果を得るためにどれぐらいやれば良いのかチェックしてみることにしたんだとか。

まず研究者たちは、2024年4月30日までに発表された該当研究をPubMed、Scopus、コクラン、灰色文献(ProQuest、ClinicalTrials.gov)で検索してみたそうな。次に検索にヒットした研究で被っている物を除外、結果、21,518件の研究をピックアップできたんだとか。更にこの中の各研究の質をチェックし、低い物を除いていったらしい。
最終的に残った研究は116件でして、以下の特徴があったそうな。

  • 総サンプル数:過体重・肥満の参加者6,880人
  • 男女別の総サンプル数:女性4,199人(61%)、男性2,681人(39%)
  • 平均年齢:46歳
  • 年齢範囲:19歳~74歳
  • 平均BMI:25kg/m2~44kg/m2
  • 1週間あたりの有酸素運動時間:週167分(週55分~週300分)

これらのデータをメタ分析にかけてみた結果、週30分の有酸素運動で以下のダイエット効果が得られることが分かったそうです。

  • 体重減少(-0.52kg)…!(研究の質:中)
  • ウエストの長さの減少(-0.56cm)…!(研究の質:高)
  • 体脂肪率の減少(-0.37%)…!(研究の質:中)
  • 脂肪量の減少(-0.20kg)…!(研究の質:高)
  • 内臓脂肪の減少(-1.60cm)…!(研究の質:高)
  • 皮下脂肪の減少(-1.37cm)…!(研究の質:高)
  • 有害事象の頻度(参加者1000人あたり27件の発生)…!(研究の質:低)
  • 低血糖症の頻度(参加者1000人あたり6件の発生)…!(研究の質:非常に低い)
  • 薬の使用量の減少(参加者1000人あたり36件の発生)…!(研究の質:低)
  • 健康関連QOLの精神的スコアの増加(SMD=1.69)…!(研究の質:低)
  • 健康関連QOLの身体的スコアの増加(SMD=0.74)…!(研究の質:低)

これらを見ると、週30分の有酸素運動で十分ダイエット効果があったみたいですね~。因みに軽~中程度の有害事象のそのほとんどは筋骨格系の症状だったみたい。
更にこのメタ分析では、用量反応関係(≒やればやるほど効果があるのかを調べた)も見てくれておりまして、

  • 体重減少効果:週150分で-2.79kg…!週300分で-4.19kg…!中程度、中~高強度、高強度でも体重が直線的に減少していた…!
  • ウエストの長さの減少:中程度週300分で-4.21cm…!中~高強度週300で-5.34cm…!つまり運動期間が長いほど減少効果が大きかった…!
  • 体脂肪率の減少:週150分で最大の減少が観察された(-2.08%)…!
  • 脂肪量の減少:週100分で-2.03kg…!中~高強度週100分で-2.23kg…!

って感じでした。
どうやら週30分の有酸素運動でもダイエット効果はあるけど、しっかり結果を求めるなら、中程度以上の強度で有酸素運動を週150分以上行う必要があるみたいですね。