今回は、2018年にアムステルダム自由大学が発表した、成人のうつ病に問題解決技法が有効なのか改めて調べたRCTのメタ分析を見てみます。



問題解決技法はうつ病に効果的なのかRCTのメタ分析を行ってみた…!(2018年のアムステルダム自由大学バージョン)

2018年のアムステルダム自由大学の研究によると、成人のうつ病に問題解決技法が有効なのか改めてRCTのメタ分析を行ってみたそうです。
今回のメタ分析は、改めてってのがポイントでして、というのも「問題解決(問題解決技法・問題解決療法・問題解決技能・PST)の効果を調べた研究を見てみよう! その2」でご紹介した通り、以前にこの研究チームは同じことをやっているんですよ。
軽くおさらいしておきますと、以前の研究はRCT13件をまとめたメタ分析でして、結果、問題解決技法には、大きな効果(d=0.83)があると出たんですな。ただこの時のメタ分析では非常に高い異質性が見られたってこともありました。またそれから結構時も経ったんで、この度改めてチェックしてみることにしたそうです。
まず研究者たちは、PubMed、PsycInfo、Embase、コクランといった電子データベースを用いて該当研究を検索してみたそうな。すると合計18,500件の研究がヒットしたとのこと。次にこの中で重複している研究を除きつつ、質をチェック、低い物をはじいていったらしい。
最終的に選ばれたRCTは30件でして、総サンプル数は、3,530人ってことでした。
それでは結果を見てみますかー。

  • 問題解決技法と対照群の効果量は、ほぼ大きな効果(g=0.79)があった…!但し、異質性が非常に高かった…。
  • バイアスリスクが低い(選ばれたRCTの中で更に質の高い)9件の研究での効果量は、小~中程度(g=0.34)だった…!これだと異質性は低く、他の心理療法の効果と同程度だった…!

ってことで、やっぱり問題解決技法はうつ病に効果がありそうな感じ。そしてその効果は他の心理療法と同じぐらいみたい…。
因みに出版バイアスの影響が大きいみたいでして、この辺は、


でもご紹介した通り、新しい治療法が出てきたときのあるあるなんで仕方ないですな。



個人的考察

とはいえ問題解決技法はうつ病に効果があるのは間違いなさそうですし、他の治療法と同じぐらいの効果なんで十分ではないかな~と思いました。
気になる方は試してみてもよろしいのではないかと。