【加筆内容】食事誘発性熱産生(DIT)から考える高タンパク質のメリット
そんな人に今回ご紹介したいのが食事誘発性熱産生(DIT)です。
体に備わる自然に痩せる機能ってのが主に3要素あるんですが、そのうちの一つが食事誘発性熱産生なんですな。但し3要素の中で一番小さい要素なんで、あんま気にしていない人が多いのも事実…。
食事誘発性熱産生(DIT)から考える高タンパク質のメリット
2004年のマーストリヒト大学のレビュー論文によると、食事誘発性熱産生(DIT)について先行研究を見直ししてみたそうです。
食事誘発性熱産生(DIT)ってのは、食事によるカロリー消費量のことを言いまして、もうちょい難しく言うと、
- 食事誘発性熱産生(DIT)とは、基礎空腹時レベルを超えるカロリー消費量の増加分を、摂取した食物カロリー摂取量で割ったものと定義される
とのこと。そして一般的にパーセンテージで表されます。
また、食事誘発性熱産生は、基礎代謝率(安静時代謝率)と運動+NEATとともに、1日のカロリー消費量の3要素の1つとなっておりまして、その中でも最も小さい要素となっているんですな。
んで、このレビューでは、食事誘発性熱産生に関する既存のデータから、食事の特徴なんかを見てみたんだとか。具体的には、適正体重の成人を対象とした(この研究発表を基準にして)過去15年間に発表された研究に基づいているとのこと。これはぜひチェックしておきたいですね~。
ということで先行研究を探してみた結果、最終的に食事誘発性熱産生に関する15件の研究を見つけ、まとめてみたそうです。
ではまずバーッと、三大栄養素+アルコールと食事誘発性熱産生の割合を見てみましょう。
ではまずバーッと、三大栄養素+アルコールと食事誘発性熱産生の割合を見てみましょう。
- 炭水化物:タンパク質:脂肪:アルコール:食事誘発性熱産生
- 57%:10%:33%:0%:7.1%
- 45%:10%:45%:0%:7.2%
- 35%:8%:35%:22%:8.6%
- 0%:0%:0%:100%:17.1%
- 50%:20%:30%:0%:18%
- 73%:11%:16%:0%:4.2%
- 65%:10%:25%:0%:6.5%
- 80%:18%:2%:0%:4.0%
- 15%:18%:67%:0%:5.0%
- 45%:15%:40%:0%:8.3%
- 30%:10%:60%:0%:10.5%
- 60%:30%:10%:0%:14.6%
- 45%:15%:40%:0%:7.1%
- 62%:27%:11%:0%:8.1%
- 40%:12%:48%:0%:4.3%
- 68%:12%:20%:0%:6.5%
- 42%:15%:43%:0%:5.8%
- 80%:17%:3%:0%:5.2%
- 37%:32%:31%:0%:8.3%
- 65%:12%:24%:0%:7.1%
- 24%:12%:65%:0%:7.1%
- 43%:12%:24%:23%:9.0%
んで、ポイントを並べていきますと、
- 三大栄養素+アルコールにおける食事誘発性熱産生の割合が高いのは、1位アルコール、2位タンパク質、3位炭水化物、4位脂肪となっていた…!
- バランスの取れた食事における食事誘発性熱産生の割合は、1日の総カロリー消費量のうち5~15%となっていた…!
- アルコールとタンパク質の摂取量が比較的多い場合は食事誘発性熱産生の割合が高くなる傾向があり、逆に脂肪の摂取量が多い場合は低くなる傾向があった…!
- タンパク質による食事誘発性熱産生は満腹感に重要な影響を与えているみたいだった…!
- 食品中のタンパク質含有率が食事誘発性熱産生の有意な決定因子であることが明らかになった…!
- タンパク質含有率が1%増加すると、食事誘発性熱産生は0.22±0.42%高くなっていた…!
- 食事誘発性熱産生に最も影響を与える要因は食品のカロリー量だった…!
って感じ。
アルコールのデメリットや栄養素の面を踏まえると、やっぱタンパク質がカギと言えるかと。
因みに過去の研究を見てみますと、
- 1993年のネスレリサーチセンターの研究:食事誘発性熱産生は、脂肪0~3%、炭水化物5~10%、タンパク質が20~30%
- 1999年のマーストリヒト大学の研究:食事誘発性熱産生は、アルコール10~30%
って感じでして、やはりポイントはタンパク質だと言えます。
それと過去の研究では、バランスの取れた食事における食事誘発性熱産生の割合は、1日の総カロリー消費量のうち約10%を占めるそうで、更にカロリー摂取量とカロリー消費量を等しくした場合も、食事誘発性熱産生の割合は、1日の総カロリー消費量のうち約10%になるそうな。
但し今回の研究(上記の三大栄養素+アルコールと食事誘発性熱産生の割合)のほとんどは、摂取した食品のカロリー含有量のうち10%未満って場合が多かったんですが、これは食後4~5.5時間の基礎空腹時レベルを超えるカロリー消費量の増加として食事誘発性熱産生を測定したからの可能性があるみたい。
以上から、バランスの取れた食事における食事誘発性熱産生の割合は、1日の総カロリー消費量のうち約10%(範囲5~15%)って思っておいて良いのかな~と思いました。
個人的考察
体に備わる自然に痩せる機能のうちの約10%(範囲5~15%)を大きいとみるか、小さいとみるか、それは人によって変わるかと思います。また、そのうちの高タンパク質の効果を大きいとみるか、小さいとみるかも人によって変わるかと思います。
個人的にはNEATの記事のそれぞれのカロリー消費量の割合を見ると、運動して基礎代謝率(安静時代謝率)を上げる→NEATを上げる→食事誘発性熱産生を上げる(高タンパク質食を取る)の順になりますが、一方でダイエットの優先順位はなんてったって食事なんでそれを踏まえると高タンパク質も捨てがたい感じ。
そもそもダイエット(減量)ってのは、積み重ねの総合点なんで、それらを踏まえると、やっぱ高タンパク質は意識して良いのかな~と思いました。
