今回は、香港の研究を見てみます。



香港における双極性障害の方の早期死亡リスク

2021年の香港大学の研究によると、香港における双極性障害の方の早期死亡リスクについて調べてみたそうです。
この研究は、2008年1月1日から2018年12月31日までの香港における統計局のデータを使ったと言うもの。対象者は、双極性障害の患者さん12,556人(男性4,928人、女性7,628人)となっておりまして、期間中亡くなった方は1,042人だったそうな。
んで、このうち821人(78.8%)の方の死因が判明しているとのこと。このデータと一般人口のデータを比較して標準化死亡比(SMR)なんかを見てみたんだとか。
それでは11年間の追跡調査の結果を見てみましょう。

  • 双極性障害の全死因における標準化死亡比(SMR)は2.60となっており、一般人口と比較して有意に高かった。
  • 双極性障害の全死因における女性の標準化死亡比(SMR)は2.82となっており、一般人口と比較して有意に高かった。
  • 双極性障害の全死因における男性の標準化死亡比(SMR)は2.38となっており、一般人口と比較して有意に高かった。
  • これらは年齢が上がるにつれて減少していた。
  • 最も高かったのは一番年齢層の低い方で標準化死亡比(SMR)は10.18だった。
  • 双極性障害の女性における失われた寿命は、一般人口と比較すると8.51歳だった。
  • 双極性障害の男性における失われた寿命は、一般人口と比較すると6.78歳だった。
  • 双極性障害の自然死における標準化死亡比(SMR)は1.90となっており、一般人口と比較して有意に高かった。
  • 双極性障害の非自然死における標準化死亡比(SMR)は8.63となっており、一般人口と比較して有意に高かった。
  • 双極性障害の自然死・非自然死における標準化死亡比(SMR)は、どちらも女性の方が男性よりも高かった。
  • 自然死・非自然死も年齢が上がるにつれて減少していた。
  • 自然死・非自然死も最も高かったのは一番年齢層の低い方で標準化死亡比(SMR)は16.58だった。
  • 死亡原因が判明している死亡のほとんどは自然死だった。
  • 死因の全体の約3分の2は、呼吸器疾患、がん、心血管疾患だった。

ということで香港に於いても他の国と同じような結果だったみたいですね。