【加筆内容】断食・カロリー制限でオートファジーを発動だ…! その2長期と短期編
長期と短期のカロリー制限に伴うオートファジーのメリット・デメリットについて
2023年のタブリーズ医科大学のレビュー論文によると、長期と短期のカロリー制限に伴うオートファジーのメリット・デメリットについて見直ししてみたそうです。
そもそもカロリー制限は毎日ずーっとやる方法(一般的なカロリー制限ダイエット)から、プチ断食(日替わり断食や5:2ダイエットなど)のように緩急をつけて行う方法まで様々です。それらの先行研究のデータを基に今回、長期のカロリー制限と短期のカロリー制限でオートファジーのメリットとデメリットがどうなのか見てみたそう。
ではレビューのポイントを見てみましょうか。
- カロリー制限はその強度(カロリー制限の度合い)と期間によって、適切にオートファジーが発動する場合と過剰にオートファジーが発動する場合とに分かれるようだった…!
- 適切なカロリー制限とプチ断食は、オートファジーを発動させ、様々な細胞保護に役立っていた…!
- また、真核細胞の寿命を延ばす可能性があり、これらが長寿や抗老化機能につながっていそうだった…!
- 短期及び長期の中程度のカロリー制限(=中程度までのカロリー制限ダイエット・プチ断食)、又はラマダンのような宗教で実践されている断食は、若者と中年の個人に対して副作用なく上記メリットを得られる可能性を示していた…!
- 長期による中程度のカロリー制限を超える場合や脱水状態は過剰なオートファジーの発動と関係していそうだった…!
- 過剰なオートファジーは細胞を保護するどころか、細胞死やアポトーシス(細胞の自殺)を招く可能性があった…!
やっぱ何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ですね~。
個人的考察
ということで、オートファジーを適切に発動する為にも、激しいカロリー制限ダイエットをずーっと続けるとか、水分を一切とらんとかはやめた方が良さげです。