先週「「タバタ式トレーニング」が田畑泉博士によって初めて発表された研究の話」って記事をご紹介しました。
今回は、タバタ式トレーニングのダイエット効果をチェックしてみましょう。



「タバタ式トレーニング」でどれぐらいカロリーを消費するのか…?

2013年のウィスコンシン大学の研究によると、「タバタ式トレーニング」でどれぐらいカロリーを消費するのか調べてみたそうです。
この研究は成人男女16名(男性8名、平均年齢35.3±8.1歳、女性8名、平均年齢28.4±9.3歳)が参加したもので、まず始めに参加者全員のVO2maxと最大心拍数をトレッドミルでチェックしたんだとか。次にタバタ式トレーニングを行ってもらったとのこと。
んで、実際に行われたタバタ式トレーニングの流れは以下な感じ。

  1. ハイニーラン(太もも上げ)を20秒間全力でやる→10秒間休憩
  2. プランクパンチ(プランクしながら片手でパンチをする)を20秒間全力でやる→10秒間休憩
  3. ジャンピングジャックを20秒間全力でやる→10秒間休憩
  4. サイドスケーターを20秒間全力でやる→10秒間休憩
  5. 上記1~4をもう一度繰り返す
  6. 1分間の休憩
  7. 縄跳び(ジャンプロープ)を20秒間全力でやる→10秒間休憩
  8. インアウトボートを20秒間全力でやる→10秒間休憩
  9. ラインジャンプを20秒間全力でやる→10秒間休憩
  10. プッシュアップ(腕立て伏せ)を20秒間全力でやる→10秒間休憩
  11. 上記7~10をもう一度繰り返す
  12. 1分間の休憩
  13. バーピー(バーピージャンプ)を20秒間全力でやる→10秒間休憩
  14. ロシアンツイストを20秒間全力でやる→10秒間休憩
  15. スクワットを20秒間全力でやる→10秒間休憩
  16. ランジを20秒間全力でやる→10秒間休憩
  17. 上記13~16をもう一度繰り返す
  18. 1分間の休憩
  19. マウンテンクライマーを20秒間全力でやる→10秒間休憩
  20. プッシュアップ(腕立て伏せ)を20秒間全力でやる→10秒間休憩
  21. スプリットスクワットを20秒間全力でやる→10秒間休憩
  22. ボックスジャンプを20秒間全力でやる→10秒間休憩
  23. 上記19~22をもう一度繰り返す
  24. 1分間の休憩

全部で20分間ですな。
因みになぜ一般的なタバタ式トレーニングの4分ではないかと言いますと、4分では十分なカロリーを燃焼できない可能性があるって話があるから。そのため、今回はこのようなメニュー構成にしたらしい。
では結果を見てみましょう。

  • 2回のタバタ式トレーニングが終わった時点での平均心拍数は156±13bpmだった…!
  • 2回のタバタ式トレーニングが終わった時点でのRPEは平均15.4±1.3だった…!
  • 20分間のタバタ式トレーニングが終わった時点での血中乳酸濃度は平均12.1±2.2mmol/Lだった…!
  • カロリー消費量は1分間で平均14.5±2.7kcalだった…!
  • つまり20分間のタバタ式トレーニングで240~360kcalも消費していた…!

1分14.5kcal消費ってのは普通じゃ絶対ありえないですね~。すさまじい…。
しかもこの研究のRPEが15.4って感じなんでちょっと低めなんですよ。なんで、ポテンシャルはもっと高いかもしれない感じです。



個人的考察

基本的に運動でダイエットはオススメしないものの、その中でも最も良いのはやっぱHIIT系と言えるのではないかと。



参考文献