アンブレラレビューを見てみよう!」シリーズその43です。
今回から中国医科大学のアンブレラレビューを3つ見ていきます。



食事と卵巣がんリスクの関係についてアンブレラレビューを行ってみた…!

2020年の中国医科大学の研究によると、食事と卵巣がんリスクの関係についてアンブレラレビューを行ってみたそうです。
そもそも先行研究により食事で卵巣がんリスクは変わりそう…!って話はあったもののそのエビデンスレベルは謎な部分が多かったそうな。そこで今回、食事の各関連性とエビデンスレベルをチェックしてみることにしたらしい。
まず研究者たちは該当する前向きコホート研究の系統的レビューとメタ分析がないかPubMed、Web of Science、コクラン、CINAHL、JBI Database of Systematic Reviews and Implementation Reports、PROSPERO、EMBASEで検索してみたんだとか。次に検索にヒットしたものを精査し、質の高い研究をピックアップしていったらしい。最終的に選ばれた研究は22件でして、関連性は全部で36個チェックされていたそうです。
それでは結果を見てみましょう。

  • 高いエビデンスレベルの関連性はなかった…!
  • 非常に可能性のあるエビデンスレベルの関連性はなかった…!
  • 可能性のあるエビデンスレベルの関連性はなかった…!
  • 低いエビデンスレベルの関連性は4件だった…!

う~ん。信頼できるデータはほぼなかった感じですね。
因みに低いエビデンスレベルの関連性4件ってのは、

  • 紅茶:摂取量が多いと卵巣がんリスクが低下していた…!
  • 無脂肪牛乳又は低脂肪牛乳:摂取量が多いと卵巣がんリスクが増加していた…!
  • 乳糖:摂取量が多いと卵巣がんリスクが増加していた…!
  • カルシウム:摂取量が多いと卵巣がんリスクが低下していた…!

って感じでした。



個人的考察

正直、低いエビデンスレベルのものしかなかったんで、あんまり気にしなくて良いのかな~と思いました。今後の研究に期待…!って感じですね。



参考文献