テロメアが短くなるのを防ぐのは大事…!という話がございます。
老化の停滞が期待できますからな。
じゃあ、長けりゃいいのか…?ってことで、今回衝撃的な研究が発表されていましたんでチェックしておきましょう。



長いテロメアでがんリスクが逆に増えるかも…?って研究が発表された…!

2023年のジョンズ・ホプキンス大学の研究によると、長いテロメアのリスクについて調べてみたそうです。
そもそもテロメアは細胞分裂とともに短くなりまして、短くなったテロメアはDNAの損傷のシグナルとなります。つまり老化やアポトーシス(細胞の自殺)の指標になるんですな。そのためテロメアが短くなるのを防ぐのが長寿のカギ…!と言われておりました。
んがしかし、テロメアが長いと良いのかまではよく分かっていなかったんですよね。そこで今回、生まれつきテロメアが長い人を対象に調べてみることにしたらしい。
まず研究者たちは、テロメアの長さを制御する遺伝子「POT1」が変異した人、つまり、生まれつき長いテロメアを持つ人を探してみたそうな。
すると、血縁関係のない5組の家族から17人の変異した人と21人の変異していない人を見つけることが出来たとのこと。次にこの中で生存していた13人のテロメアの長さを計ってみたそうな。
すると、13人全員の平均のテロメアの長さは、21人の変異していない人よりも長かったみたい。その後、2年間にわたって、追跡調査を行い、健康リスクとの関連性をチェックしてみたんだとか。
その結果、生まれつきテロメアが長い人は、

  • リンパ腫や骨髄がんなど様々ながんリスクが高かった…。
  • その子孫はがんの発症リスクがますます早まっていた…。
  • 但し、テロメアの長さは2年にわたって維持されていた。

とのこと。あれま~な結果ですね…。
ではなぜこんなにもガンリスクが高いかと言いますと、テロメアが長いことによって、本来消えるはずのガン化する細胞がそのまま消えずに生き残っちゃうから。つまり、テロメアが長いと細胞の寿命が長くなるけど、一方でそれは良い細胞も悪い細胞も寿命が長くなる事を意味し、結果としてガンリスクを高めてしまうと。う~ん。難しい…。



個人的考察

ということでテロメアが長すぎるのも考え物というお話でした。
今後の研究でこの辺が更に分かってくるのを注視していきたいですね~。



参考文献