【加筆内容】HIITの効果を見てみよう! その4「食欲編」
「HIITの効果を見てみよう!」シリーズの続きです。
HIITのような激しい運動をするとホルモンが変化し空腹感が減る…!
2013年のアバディーン大学のRCTによると、高強度の運動が食欲にどのような影響を与えるのか調べてみたそうです。この研究は健康な男性15人(平均年齢22.5±3.1歳、平均BMI24.2±2.4)が参加したもので、まず最初に全員の心肺機能をチェックしたそうな。次に以下の2グループにランダムに振り分けたとのこと。
- 高強度運動グループ:約70%の力でトレッドミルを60分間走る(2回走ってもらった)
- コントロールグループ:何もせずに60分間過ごしてもらった(服装だけは同じ物に着替えた)
その後、高カロリーの食品画像と低カロリーの食品画像を表示しつつfMRIで脳をスキャンしたみたい。また採血もしたとのこと。
因みに画像は食べ物24枚と食べ物以外24枚からなるそうで、2秒間画面に表示され、その後8秒間の間があり、また表示されるを繰り返したそうな。また各画像は2回表示されたとのこと。それと食べ物の画像は糖尿病患者を対象にした以前の研究で脳を刺激することが分かっている物を使ったんだとか。
最後にデータをまとめた結果、以下のことが分かったらしい。
- 高強度運動グループは、主観的な食欲が減っていた…!そのかわり喉が渇いた…!体幹温度が上がった…!と言っていた。
- 高強度運動グループは、食欲促進ホルモングレリン濃度が有意に減少していた…!更に食欲抑制ホルモンペプチドYY(PYY)が有意に増加していた…!
つまり、HIITのような激しい運動をするとホルモンが変化し空腹感が減るみたい。
個人的考察
因みに「運動や筋トレはダイエットに使えるのか?」の記事でも紹介したように、先行研究でも高強度の運動の直後に空腹感が減る…!って現象はみられております。また、「運動後はお腹がぺこぺこで食べ過ぎる!は本当か?」の記事の通り、高強度の運動に限らず、運動は食べ過ぎにつながる確率が低く、むしろ痩せる可能性もあるみたいなんですな(まぁ、個人差もありそうですが)
以上を踏まえても、HIITでの食欲抑制効果・空腹感の減少は期待してもよろしいかと思います。