さて、お肌のケア(保湿・しわ対策・日焼け)について真剣に考えていきましょうか その7「アトピーの方編」
アトピー性皮膚炎や関連疾患における保湿剤の大事さについて系統的レビューを行ってみた…!
2015年のカロリンスカ研究所の研究によると、アトピー性皮膚炎や関連疾患における保湿剤の大事さについて系統的レビューを行ってみたそうです。
まず研究者たちは、2015年1月16日までに発表された該当研究をMEDLINEとEmbaseで検索してみたそうな。すると合計595件の研究がヒットしたとのこと。続いてこれらの研究を適格基準と除外基準に照らし合わせて精査していったそうです。
最終的に選ばれた研究は45件でして、患者さんのサンプル数は3,262人とのことでした。因みに研究デザインと尺度の違いからメタ分析は出来なかったそうです。
では結果を見てみましょう。
- 大多数の研究で、保湿剤がアトピーの症状の改善し、肌の水分蒸発を防ぎ、角質層の水分補給に役立つことを示していた…!
- 個々の保湿剤を直接比較したものはほとんどなかった。但し、尿素とグリセリンの効果を調べている物は多かった…!
- グリセリンの研究は尿素の研究よりもバイアスリスクが高かった。
ってことで、アトピーだったとしても、保湿は有効…!特に尿素ベースのものが良いかも…!って感じでした。
14の国におけるアトピー性皮膚炎のガイドラインをレビューしてみた…!
2018年のアリゾナ大学のレビュー論文によると、各国のアトピー性皮膚炎のガイドラインを見直ししてみたそうです。
まず研究者たちは、皮膚科学会又は皮膚科医が携わったアトピー性皮膚炎の治療ガイドラインをPubMed、EMBASE、MEDLINEで検索してみたそうな。すると2007年から2018年にかけて公開された最新版のガイドラインを見つけることが出来たらしい。
集まったガイドラインはアメリカ、イギリス、ヨーロッパ、日本、韓国、シンガポール、カナダ、南アフリカといった感じでして、全部で世界14の国からなるとのこと。因みに選ばれた日本のガイドラインは2016年版でした。
これらの内容を見てみたところ、
- 毎日の保湿は、アトピー性皮膚炎対策における一貫した推奨事項であった…!
とのこと。
どの国を見ても保湿が大事…!ってのは変わらなかったみたいですね。
個人的考察
ということで肌に問題ない人、肌が弱い人、アトピーの人に関わらず、保湿はした方が良いのは間違いなさそうな感じ。
次回は、アトピー性皮膚炎の方を対象に市販の保湿剤の効果をチェックしたよーって研究を見てみます。1日何回保湿すれば良いのかも出てくるんで合わせてチェックしましょうねー。