その昔「科学的にみてポケモンGOみたいな位置情報ゲームって健康に良いの?事故とかのデメリットって本当のところどうなの?って話」「ポケモンGO(位置情報ゲーム)の研究を見てみよう!」ってシリーズを書いていたことがございました。いずれも2023年までに発表された研究で気になったものを見ていたんですよね。
実はその後もポケモンGO研究はチェックしていたんですが、2024年の発表の物で気になった研究はなかったんですよ。
なんですっかり間が空いちまったんですが、実は今回、2025年に発表されたポケモンGO研究で一つ気になった物を見つけましたんで、一緒に見てみましょう。



ブームの去ったポケモンGOで身体活動レベル、健康的な行動頻度、精神的な健康について調べてみた…!

2025年のシレジア医科大学横断研究によると、ブームの去ったポケモンGOで身体活動レベル、健康的な行動頻度、精神的な健康について調べてみたそうです。
ポケモンGOは2016年7月にリリースされた位置情報ゲームでして、世界で最も多くダウンロードされたゲームの1つとなっております。アメリカでは最初の1週間で2,850万台のスマホにインストールされ、世界では最初の1年間で7億5,000万回のダウンロードを記録しているんだとか。
またアクティブプレーヤーっていうゲーム統計サイトのポケモンGOページによると、2025年8月の時点で、ポケモンGOは世界中で約6,000万人の月間アクティブユーザーがいたらしく、過去12か月間でのプレイヤー数が25%増加しており、ブームは去ったものの、ある程度の人気が続いているとのこと。
そんなブームの去ったポケモンGOの運動効果・健康効果について、今回改めて調べてみることにしたらしい。
この研究は、現在ポケモンGOをプレイしているポーランドの成人243名(女性112名、男性131名)を対象にしたもので、年齢は16歳~59歳(平均年齢27±7.0歳)の方々だったそうな。
流れは非常にシンプルでして、参加者全員に、国際標準化身体活動質問票(IPAQ)のロングバージョンとアンケートを行ったんだとか。因みに、国際標準化身体活動質問票(IPAQ)のロングバージョンの日本語版を見たい方はこちらをクリック又はタップしてくださいませ
それでは早速結果を見てみましょう。

  • 項目:女性:男性
  • 年齢・20歳以下:9人(8%):17人(13%)
  • 年齢・21~40歳: 94人(84%):109人(83%)
  • 年齢・41歳以上:9人(8%):5人(4%)
  • IPAQレベル(運動頻度)・低レベル:3人(3%):5人(4%)
  • IPAQレベル(運動頻度)・中レベル:36人(32%):34人(26%)
  • IPAQレベル(運動頻度)・高レベル:73人(65%):92人(70%)
  • WHOの身体活動ガイドライン・基準を満たす:109人(97.5%):128人(97.5%)
  • WHOの身体活動ガイドライン・基準を満たしていない:3人(2.5%):3人(2.5%)
  • ポケモンGOの1日のプレイ時間・2時間未満:55人(49%):61人(46.5%)
  • ポケモンGOの1日のプレイ時間・2時間以上:57人(51%):70人(53.5%)

ポケモンGOを今でも続けているポーランド人は21~40歳が一番多いと。また、運動頻度を2つの代表的な指標で見てみると、概ね達成しているってのはすごいですね~。
因みにWHOの身体活動ガイドラインは2020年の物を使っておりまして、成人の場合、週150~300分の中強度の有酸素運動又は、週75~150分の高強度の有酸素運動、又は中強度と高強度の有酸素運動を組み合わせて同等レベルの運動を行うことをオススメしております。こいつをクリアーしている人が男女ともに97.5%ってのは驚異的ですよね。
更に余談ですが、WHOは1日のスクリーンタイムについて最大2時間までがオススメとしております。上記はそれにならってラインを引いております。ポケモンGOだけでほぼ半分か~。まぁ、そうでしょうねー。
続いてアンケートによる健康効果の結果を見てみましょう。

  • 項目:女性:男性
  • ポケモンGOに費やす時間が多い人の割合:43人(38.5%):58人(44%)
  • ポケモンGO以外に運動必須ゲーをやっている人の割合:6人(5%):20人(15%)
  • ポケモンGOで歩数が増えた人の割合:90人(80%):106(81%)
  • ポケモンGOにより公共交通機関や自家用車の利用頻度が減った人の割合:82人(73%):94人(72%)
  • ポケモンGOで新しい友達が出来た人の割合:85人(76%):100人(76%)
  • ポケモンGOで人とのかかわりが増えた人の割合:70人(62.5%):79人(60%)
  • ポケモンGOにより、運動をしなくなった人の割合:2人(2%):8人(6%)
  • ポケモンGO疲れのある人の割合:27人(24%):41人(31%)
  • ポケモンGOがストレス解消になっている人の割合:84人(75%):90人(69%)
  • ポケモンGOで勝手に私有地に入った人の割合:8人(7%):26人(20%)
  • ポケモンGOで睡眠時間を犠牲にした経験がある人の割合:30人(27%):36人(27.5%)
  • ポケモンGOのプレイ中に(≒歩きスマホで)ケガをしそうになった人の割合:15人(13.5%):19人(14.5%)
  • ポケモンGOにハマっていると答えた人の割合:17人(15%):33人(25%)

運動頻度は増えているし、社会的交流も増えているし、ストレス解消にもなっていると。一方でちょい気になるのは、睡眠不足リスク、歩きスマホによるケガリスク、スマホやゲーム依存リスクですかね…。
では結局、ポケモンGOは健康に良いのか悪いのかですが、研究者曰く、

  • まとめると、一定のリスクはあるものの、ポケモンGOは、身体活動の促進や身体活動レベルの緩やかな向上、特に以前活発でなかった人々における、ストレス解消と社会的なつながりの促進による精神的健康の向上において、補助的な手段となり得るだろう

としております。
総合的に見てみると、ブームが去ったとはいえ、ポケモンGOは身体的精神的健康に良い…!と言えるみたい。一方で、ポケモンGOによる、スクリーンタイムの過度な上昇、睡眠不足、ケガも忘れてはならないとしておりました。
そのため、ポケモンGOを含む位置情報ゲーは、メリットデメリットを踏まえてバランス良く遊んだ方がいいよね~とのこと。いや~、ゲームはほどほどに…!という超普通な答えにたどり着きましたな(笑)



個人的考察

ブームが去ったからこそ、ポケモンGOをバランスよく出来るって方もいるのかな~と思いました。そう考えると上のメリットが魅力的に見えるかと。



参考文献