2024年にノッティンガム大学から発表されたADHDに関連する影響についてのアンブレラレビュー(非常に質の高い研究)を見てみよう! その14「ADHDとリスクテイク」
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今回は「ADHDとリスクテイク」編です。
ADHDとリスクテイク
リスクテイクとは、リスクを取ってリターンを狙う行動のことを言う。全部で5件の研究があり、うち3件は運転、うち1件は妊娠、うち1件は一般的なリスクテイク行動とADHDとの関連を調べていた。
ADHDを持つ人は運転の事故率が高かった。研究によればRR1.54としたものやRR1.29、暴露調整後RR1.23としたものまで様々だった。ADHDの運転者はスピード違反が多いが、飲酒運転や無謀な運転は多くなかった。別の研究でもADHDと運転事故の関係は、交通事故よりも違反や告発においてより顕著だった。更に別の研究によると、ADHDによって交通違反、交通事故、免許停止が増えることが分かり、理由はADHDの特性によって怒りのコントロールが出来ないからではないかと考えられた。
ADHDは10代の妊娠リスクの増加と関連があった。ADHDを持つ母親と妊娠合併症(子癇(けいれん発作)、感染症、帝王切開など)は関連があった。妊娠中のADHD治療薬による奇形リスクの増加は見られなかった。それどころか、妊娠中の刺激性薬剤(メチルフェニデートおよびアンフェタミン)による治療は、妊娠合併症・出産合併症(流産や胎盤機能不全など)のリスク低下と関連があった。
メタ分析によると、ADHDを持つ子供とADHDを持つ成人は、そうでない子供と大人に比べて、リスクテイクが中程度高かった。
ADHDとその他
性別違和(性別不合)のある子どもと成人はADHD有病率が高かった。但し研究数が少なく、質も低かった。
ADHDの若者は、デジタルメディアに費やす時間が長く、ネット依存などの問題がより深刻だった。
