糖尿病性腎症における食事の効果についてアンブレラレビューを行ってみた!
「アンブレラレビューを見てみよう!」シリーズその99です。
糖尿病性腎症における食事の効果についてアンブレラレビューを行ってみた…!
2024年の四川大学の研究によると、糖尿病性腎症における食事の効果についてRCTの系統的レビュー・メタ分析のアンブレラレビューを行ってみたそうです。
糖尿病性腎症(DN)ってのは、糖尿病における一般的な合併症でありまして、慢性腎臓病や末期腎不全の原因になる病気。全国腎臓病協議会によれば、日本に於いて糖尿病性腎症が原因で透析を受けることになった人は、全透析患者のうち44.1%(2012年末現在)と最も多い割合を占めているんだとか。
そんな糖尿病性腎症の発症率は食事介入によってある程度下げられそうなんですよね。ただ、RCTのメタ分析は数多く行われているものの、研究デザインの欠陥や曝露因子の評価の違い、一貫性のない結果が出ているなど問題もあったそうです。
そこで今回、アンブレラレビューを用いてガッツリ深掘りしてみることにしたんだとか。
まず研究者たちは、2023年7月までに発表された該当する研究をPubMed、Embase、Web of Science、コクランで検索してみたそうな。また参考文献や関連研究も追加でチェックしたらしい。すると、
- PubMed:111件
- Embase:238件
- Web of Science:71件
- コクラン:81件
が見つかったそうな。
次にこの中で被っている物を除きつつ、質の低い研究を除外していったとのこと。
最終的に選ばれた研究は36件でして、これらを基に食事介入の効果を見てみたそうです。
それでは結果を見てみますかー。
まず大きな結論なんですが、
- 中程度のエビデンスレベルの関連性が5つあった…!
- その他の関連性はエビデンスレベルが低い、又は非常に低かった…。
とのこと。
んで気になる5つの関連性ってのは、
って感じ。
個人的考察
因みに以前ご紹介した糖尿病研究でも上記の関連性と似たものが取り上げられていたんでこの辺は意識して改善していくと良いんでしょうな~。
気になる方は、
の記事も読んでおくと勉強になるかと思います。
気になる方は、
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