認知行動療法(CBT)の効果を調べた研究を片っ端から見てみる! その4
「認知行動療法(CBT)の効果を調べた研究を片っ端から見てみる!」シリーズの続きです。
マインドフルネス認知療法(MBCT)とマインドフルネスストレス低減法(MBSR)の効果について系統的レビューを行ってみた…!
心理的問題や身体的問題を持つ人にマインドフルネス認知療法やマインドフルネスストレス低減法は良いぞ…!って話はあるものの、その効果はあんまりよく分かっていなかったりします。そこで今回系統的レビューを行ってみることにしたんだとか。
まず研究者たちは、2014年6月と2015年7月に、すでに発表されていた該当研究をPsycINFO、Medline (Ovid)、コクラン、EMBASE、CINAHL、AMED、ClinicalTrials.govで検索してみたそうな。
すると7つのデータベースから合計3,290件の研究が見つかったとのこと。次にこの中で被っている研究を除外しつつ、基準に従い精査、質の高い物をピックアップしていったらしい。
最終的に選ばれた研究は18件でして、これらを基にマインドフルネス介入の効果を見てみたところ、
- マインドフルネスにおける自己申告の変化が大きいほど、症状が改善していた…!
- 但し、質の高い研究はごくわずかだった…。
とのこと。
とりあえずマインドフルネスは効果がありそうなんですが、この時点ではまだまだはっきりと言えるための質の高い研究がなかったみたいですね。
個人的考察
来週も引き続き見ていきます。