認知行動療法(CBT)の効果を調べた研究を片っ端から見てみる! その5
マインドフルネス認知療法(MBCT)と認知療法(CT)の再発予防効果を直接比較した初めての研究のお話
「うつ病は再発しやすい!は本当なのか?再発率はどれぐらいなのか?」の記事にもつながる話ですな。
そもそも先行研究により、マインドフルネス認知療法も認知療法も大うつ病の再発に伴う前症状の自己管理力を高められるぞ…!と出ております。じゃあ、どっちが良いんや…?ってことで、今回、寛解期のうつ病患者さんの再発率をチェックしてみたんだとか。
この研究は、大うつ病性障害(MDD)の寛解期にある患者さん166人を対象にしたもので、以下の2グループにランダムに振り分けて介入してみたそうな。
- マインドフルネス認知療法グループ:82人の方が8週間、マインドフルネス認知療法を行った。
- 認知療法グループ:84人の方が8週間、認知療法を行った。
その後、3ヶ月ごとに再発率をチェックしつつ、24ヶ月間にわたって追跡調査を行ってみたとのこと。
結果、
- 24ヶ月間の追跡期間中、大うつ病再発率と再発までの期間において、両グループ共に差はなかった…!
- 両グループ共に脱中心化(≒メタ認知的気づき)が有意に増加していた…!
とのこと。
どっちも良い感じだったみたいですね~。
個人的考察
ということで、マインドフルネス認知療法(MBCT)と認知療法(CT)の再発予防効果を直接比較した初めての研究を見てみました。
結果は、同じぐらい効果がある…!ってことで、どちらもメタ認知がアップする様子なんで、おすすめです。