この間ボディイメージの歪みについて色々記事をご紹介しました。特に女性に起きやすい感じだったんで注意が必要って話ですね。
んで今回はそれとも通ずるお話でして、ダイエットでありがちな運動+カロリー制限の問題について触れておこうかと。こちら結論から言っちゃうと女性は特に気を付けた方が良さそうなんですよね。
それでは早速チェックしておきますかー。



女性のダイエットでは特に運動+カロリー制限に注意が必要…!

1993年のオハイオ大学の研究によると、運動中の女性における低T3症候群の誘発と予防について調べてみたそうです。
そもそも甲状腺から分泌されるホルモン(甲状腺ホルモン)は以下の3種類がございまして、

  • rT3(リバーストリヨードサイロニン):生理作用がほとんどない
  • T4(サイロキシン):生理作用が弱い
  • T3(トリヨードサイロニン(トリヨードチロニン)):生理作用が強い

って感じなんですな。
そして低T3症候群ってのはこのT3濃度だけが低くなることを言うんですよ。
んで、今回の研究では運動がこれらに及ぼす影響を見てみたんだとか。
この研究は、月経周期のある健康な若年女性46人を対象にしたもので、有酸素運動とカロリー利用率についてチェックしてみたというもの。因みにカロリー利用率は、カロリー利用率=食事からのカロリー摂取量-運動のカロリー消費量と定義したみたい。
実験期間は4日間でして、データを確認した結果、カロリー利用率の低いグループ(8kcal/体重kg/日)は、カロリー利用率の高いグループ(30kcal/体重kg/日)に比べて、

  • T3ホルモンが15%減少…!
  • fT3ホルモン(タンパク質と結合していないT3)が18%減少…!
  • T4が7%増加…!
  • rT3が24%増加…!

していたらしい。
また興味深い結果も得られておりまして、

  • 運動なし(0kcal/日)と運動あり(1,300kcal/日)のグループ間で甲状腺ホルモンに違いはなかった…!
  • 有酸素運動の強度40%と強度70%もグループ間で甲状腺ホルモンに違いはなかった…!

とのこと。ほえー。
つまりここから何が言えるのかというと、

  • 女性の低T3症候群は運動のカロリー消費によって誘発される…!
  • 運動を行う女性においては食事によるカロリー摂取量の増加で予防できた…!

ってこと。
因みに、無月経のアスリートにおいては低T3症候群が選択的に観察された、月経周期のあるアスリートでは観察されなかったらしく、運動がヒトの生殖機能に必要なカロリー供給を低下させる可能性があるんだとか。



個人的考察

以上を踏まえると、女性のダイエットでは特に運動+カロリー制限に注意が必要と言えましょう。
甲状腺ホルモンの低下により、単に代謝が落ちるだけでなく、女性特有の問題(生理不順など)や肌荒れ、便秘などにつながりますからな。



参考文献