【加筆内容】無意味な儀式(習慣・ルーティン)は良い習慣を身に付けるのに役立つのか?
去年「無意味な儀式(習慣・ルーティン)は役立つのか?」って記事をご紹介しました。
無意味な儀式(習慣・ルーティン)で行動が変わる…!
フランチェスカ・ジーノ教授も参加している2013年のハーバードビジネススクールの研究によると、無意味な儀式(習慣・ルーティン)でその後の行動が変わるのか調べてみたそうです。この研究は4つの実験を行っておりまして、最初の実験では儀式が消費行動にどのような影響を与えるのかチェックしてみたそうな。具体的には大学生52名に協力をお願いし、儀式ありとなしにランダムに振り分けたとのこと。その後、チョコレートを食べてもらい、味を評価してもらったんだとか。結果、
- 儀式ありの人はなしの人に比べ、チョコレートがより風味豊かで価値があり、美味いと評価していた…!
そうです。
つまり、儀式で美味い…!もっと食べたい…!となったわけですな。
2つ目の実験では大学生105名に協力をお願いし、以下の4グループにランダムに振り分けたとのこと。
- 決まった形の儀式あり・遅延あり
- 決まった形の儀式あり・遅延なし
- ランダムなジェスチャー・遅延あり
- ランダムなジェスチャー・遅延なし
その後、今度は人参(中立的な食べ物)を食べてもらったそう。
結果、
- ランダムなジェスチャーは決まった形の儀式ほど消費行動を高めなかった…!
- 儀式と食べるまでの間に遅延があると楽しみが高まっていた…!
とのこと。
つまり、儀式はいつも決まった形で行う方が良い…!じらされるとワクワクがアップする…!ってことですな。
3つ目の実験では、大学生40名に協力をお願いし、自分で儀式を行う場合と、他人の儀式(自分が行ったものと同じ儀式)を見た場合で、効果に違いが出るのか調べてみたそうです(因みにレモネードを使った)
その結果、
- 自分で儀式を行った場合は、他人の儀式(自分が行ったものと同じ儀式)を見た場合に比べて、消費行動が高まっていた…!
とのこと。
つまり、儀式は自分自身でやった方が良い…!ってことですね。
最後の実験では成人87名に協力をお願いし、儀式ありと儀式なしによって、なぜ消費行動が高まるのかその理由をチョコレートでチェックしたそうです。
結果、
- 儀式を行うとその後の行動に対して好奇心が生まれ、それが消費行動を高めていた…!
とのこと。
つまり、儀式は興味や関心をアップさせるのがポイント…!ってことですね。
ということでまとめると、
- 無意味な儀式(習慣・ルーティン)は、いつも決まった形で自分自身で行うと、興味や関心がアップし、結果、その後の行動が促進される…!儀式後じらされるともっと促進される…!
となりましょう。
因みに研究者は、
- 儀式を上手く活用すれば、健康的な食事や運動など望ましい行動をより楽しみな物に変えてくれそうだよー
とおっしゃっておりました。
う~ん。良い習慣を身に付けたい時にも儀式は役立ちそうですね…!