今回は2023年に発表された理化学研究所と株式会社明治の共同研究を見てみましょう。



ダークチョコレートは脳の疲れを抑えつつ、上手く頭が回るようにしてくれる…!

2023年の理化学研究所と株式会社明治の共同研究によると、ダークチョコレートで脳機能が改善するのか調べてみたそうです。
この研究は、成人33名(男性18名、女性15名)が参加した物で、実験はRCT・単盲検・クロスオーバーデザインだったそうな。
んで、参加者は以下の2グループにランダムに分かれてもらったらしい。

  1. Aグループ:1日目にダークチョコレートを食べてもらい、2日目に普通のチョコレートを食べてもらった。
  2. Bグループ:1日目に普通のチョコレートを食べてもらい、2日目にダークチョコレートを食べてもらった。

併せて、チョコレートを食べてもらった25分後にfMRIで脳をスキャン、更に10分後に、もう一度fMRIで脳をスキャンしたとのこと。
それと、各チョコレートの内容も見ておきましょう。

  • ダークチョコレート:1食分(25g)を食べてもらった。含まれるカカオポリフェノールの量は635.0mgだった。
  • 普通のチョコレート:1食分(25g)を食べてもらった。含まれるカカオポリフェノールの量は211.7mgだった。

因みに各チョコレートの内容物は製造業者のみが知っていて研究者は知らんかったそうです(単盲検なんで)
ドロップアウトせずに残った参加者は28名でしてそのうち26名(Aグループ14名、Bグループ12名)のデータが使えたとのこと。
結果、

  • チョコレート摂取と脳活動(左背外側前頭前野と左下頭頂小葉)には相互作用が見られた…!
  • ダークチョコレートを食べた後、これらの領域は低下していた…!
  • 普通のチョコレートを食べた後、これらの領域は向上していた…!
  • 上記結果は、ダークチョコレートにより脳活動の疲労を軽減することで認知リソースの効率的な使用を強化している可能性を示している…!

とのこと。
ダークチョコレートは脳の疲れを抑えつつ、上手く頭が回るようにしてくれる効果があるみたい。いや~頭を使う作業(勉強とか仕事とか)の後にはダークチョコレートが良さそうですねー。



個人的考察

明治がこんな研究を発表するもんだから、ダークチョコレートをますます食べたくなりますな(笑)



参考文献