有酸素運動と無酸素運動(筋トレ)はどちらを先にやれば良いのか?順番は関係あるのか?
運動しているといつも疑問に思うのが有酸素運動と無酸素運動(筋トレ)の順番。
つまり、有酸素運動と無酸素運動(筋トレ)はどちらを先にやれば良いのか…?ってことですな。
有酸素運動と無酸素運動(筋トレ)の順番でホルモン分泌が変わるのか調べてみた…!
2015年のトラス=オス=モンテス・エ・アルト・ドウロ大学のRCTによると、有酸素運動と無酸素運動(筋トレ)の順番でホルモン分泌が変わるのか調べてみたそうです。
そもそも1999年のワイカト工科大学のレビュー論文によれば、有酸素運動+無酸素運動(筋トレ)を行うことは、心肺機能と筋肉の両方をアップさせる効果的な戦略とのこと。一方で2002年のユヴァスキュラ大学の研究なんかを見てみると、有酸素運動+無酸素運動は互いに干渉しちゃう可能性があるんだとか。つまり両方やった方が良いのは間違いないものの同時にやるとその効果を邪魔し合っちゃう可能性もあるってことですな。
じゃあ干渉とやる順番は関係あるのか…?ってことで、今回ホルモン分泌の観点からチェックしてみることにしたみたい。
この研究は、20歳から35歳までの健康な男性14人が参加したもので、以下の2グループにランダムに振り分けて運動を行ってもらったと言うもの。
- 有酸素運動→無酸素運動グループ:7人、平均年齢24.1歳、平均体重82.5kg、平均身長175.9cm、平均体脂肪率12.0%
- 無酸素運動→有酸素運動グループ:7人、平均年齢25.6歳、平均体重80.7kg、平均身長177.9cm、平均体脂肪率11.8%
最後にグループ間で比べてみた結果、以下のようになったそうです。
- 有酸素運動→無酸素運動グループは運動後、テストステロン(57.7±35.1%)とIGFBP-3(17.0±15.5%)が有意にアップしていた…!
- 無酸素運動→有酸素運動グループは運動後、テストステロン(15.5±36.6%)とIGFBP-3(-4.2±13.9%)に有意な変化はなかった…。
- 有酸素運動→無酸素運動グループは運動後、コルチゾール(169.2±191.0%)と成長ホルモン(13,296.8±13,009.5%)が有意にアップしていた…!
- 無酸素運動→有酸素運動グループは運動後、コルチゾール(92.2±81.5%)と成長ホルモン(12,346.2±9714.1%)が有意にアップしていた…!
この結果から研究者曰く、
- 有酸素運動→無酸素運動の順番が良さそうだ
とのこと。
確かにこの研究だけ見てみると走ってから筋トレした方が良さげですね。
個人的考察
但し、この研究は運動後すぐに調べているんで、長期的に見た場合の話は変わってきそうな感じです。