プレゼントは渡す側の意思を反映すべきか?渡される側の意思を反映すべきか?
今回は久しぶりに雑学ジャンルでもご紹介しようかと。
プレゼントは渡す側と渡される側、どちらの意思を反映した方が良いのか…?
2015年のサイモンフレーザー大学の研究によると、プレゼントは渡す側と渡される側、どちらの意思を反映した方が良いのか調べてみたそうです。この研究は冒頭から研究者がノリノリで書いたような文面でして(笑)、
- 今年もバレンタインデーの季節がやってきました。つまり、パートナーに再結成したグループのツアーチケットを贈るか(ソウルサウンドやファンキーなポップミュージックなど深い愛情を完璧に表現したプレゼント)、それとも何週間も話題になっている新作ミュージカルのチケットを贈るか(あなたの情熱と興味を表すプレゼント)を決めなければいけません。この一見単純そうな決定は、よくある難問に結びつきます。大切な人とのつながりを強くするには、どんなプレゼントが良いのでしょうか…?平均的なアメリカ人は、プレゼントに年間数百ドルを使います。そのため、プレゼントが過小評価されたり十分に活用されなかったりすると、数百ドルが無駄になるということです
とのこと。
なんか研究者の並々ならぬ何かを感じる文章ですね。つか、書き出しが面白いな~…。
んで、どんなプレゼントを渡すかを決めるにあたって、大きく以下の2パターンに分かれます。
- 渡す側の意思を反映したプレゼント
- 渡される側の意思を反映したプレゼント
パッと思いつくのは、渡される側の意思を反映したプレゼントが良さそう…!ってこと。実際、プレゼントってのは結局のところ、渡される側の興味や役立つのが大事なんで。その方が喜んでくれそうですしね。
んがしかし、渡される人の事を考えて反映したプレゼントをちゃんと選べるのかは全く別の話。というのも渡される人の事を本当にわかっている必要があるんですが、こいつを知ることは簡単じゃ~ないよ…!って研究者が言っております(意訳)。そのため、しばしばプレゼントでミスる事態が発生するんだとか(笑)
一方で、渡す側の意思を反映したプレゼントってのは正確に反映したプレゼント選びでは苦労しません。当たり前ですが、自分が気に入っている物や考えのプレゼントを選ぶだけですからね。
しかも先行研究によれば、渡す側の意思を反映したプレゼントは渡す人の気持ちを楽にするだけでなく、人間関係に良い影響を及ぼし親近感を高める可能性があるそうな。理由は、渡す側の意思を反映したプレゼントには自己開示の要素が含まれているからとのこと。
そこで今回研究者たちはアメリカ人528名(平均年齢47.2歳、女性63.4%)を対象に6つの実験を行い、どっちがいいのか調べてみたそうです。それでは各実験の概要と結果をバーッと見てみますか。
- 実験1:どちらの意思を反映したプレゼントを渡すか聞いてみた。結果、ほとんどの人が、渡される側の意思を反映したプレゼントを渡したり渡される方が良いと答えた…!
- 実験2:バレンタインデーの時期(重要なプレゼント)ではどうなのか聞いてみた。結果、ほとんどの人が、渡される側の意思を反映したプレゼントを渡したり渡される方が良いと答えた…!
- 実験3:渡す側の意思を反映したプレゼントを渡すとどうなるのか調べてみた。結果、渡す人は親密さがより大きく増加したと答えていた…!
- 実験4:渡す側の意思を反映したプレゼントについて追加の実験を行ってみた。結果、渡す人は渡される側の意思を反映したプレゼントを強く好む、渡す側の意思を反映したプレゼントは親密さの向上を強く認識していた…!
- 実験5:母の日に渡すカードでも実験してみた。結果はやはり同じだった…!
- 実験6:実験1~5により、渡す側の意思を反映したプレゼントは渡す人の親密さの向上を強く認識していた。では、渡される側はどうなのかiTunesの曲をプレゼントして調べてみた。結果、渡す側の意思を反映したプレゼントは、渡される側の意思を反映したプレゼントよりも、渡された人はより親密になれたと答えていた…!
ポイントをまとめてみますと、
- プレゼントを渡す側は「渡される側の意思を反映したプレゼント」を渡したいと思う…!
- プレゼントを渡す側は「渡される側の意思を反映したプレゼント」をもらいたいだろうと思う…!
- んがしかし「渡す側の意思を反映したプレゼント」を渡す、渡されると、お互いに親密さがアップしたと感じていた…!
って感じ。
因みにこの結果から研究者たちはこの研究の題名を「あなたらしいプレゼントを贈ろう:渡す側の意思を反映したプレゼントは親密さを育てる」と題しております。