今回は、2018年にテキサス大学オースティン校が発表した、プライマリケアの患者さんにおけるうつ病・不安障害に問題解決技法が有効なのかの系統的レビューとメタ分析を見てみます。



プライマリケアの患者さんにおけるうつ病・不安障害に問題解決技法が有効なのか系統的レビューとメタ分析を行ってみた…!

2018年のテキサス大学オースティン校の研究によると、プライマリケアの患者さんにおけるうつ病・不安障害に問題解決技法が有効なのか系統的レビューとメタ分析を行ってみたそうです。
プライマリケアってのは、身近な医療やお医者さん、最初に受診する病院やお医者さんみたいな意味でして、例えば今回だとうつや過度な不安で困っているとなったときに最初に受診しようと思う身近な街の病院みたいな感じですね。
ただなんとなく想像できるように、心療内科や精神科への受診はハードルが高く、なかなか抵抗感が強かったりします。また薬を飲みたくないって人も多いかと。
そこで期待されている方法の一つが問題解決技法なんですな。問題解決技法は問題を解決する難しさからうつ病や不安障害になるって考えをベースにしており、その問題の解決の仕方にアプローチする方法となっております。そして非薬物療法でもあるためハードルが低いんですよね。
んで、これまで見てきたように問題解決技法は系統的レビューやメタ分析により、一貫して中程度から大きな治療効果があると出ております。ただプライマリケアの患者さんに有効なのかはよく分かっておらず、これまで系統的レビューやメタ分析が行われていなかったらしい。そこで今回チェックしてみることにしたんだとか。

まず研究者たちは、Academic Search Complete、CINAHL、Medline、PsychINFO、PUBMED、コクランっていう6つの電子データベースとAcademy of Cognitive Therapy、IMPACT、Anxiety and Depression Association of Americaっていう3つの専門Webサイトを用いて1900年1月から2016年9月までに発表された該当研究を検索してみたそうな。
すると最初の検索で153件の研究が見つかったらしい。次にこれらの研究の質をチェック、低い物を除いていったそうな。
最終的に残った研究は11件でして、これらを基にメタ分析を行ってみたそうです。
んでまずこれらの研究の特徴なんですが以下のようになっておりました。

  • 総サンプル数:2,072人。
  • 平均年齢:50.1歳。
  • 年齢範囲:24.5歳から71.8歳。
  • 性別:10件の研究で報告されており、男性の割合は平均35.6%だった。
  • 対照群:5件の研究では対照群が薬を用いていた。そのうちの3件は薬とプラセボだった。残りの研究の対照群は通常の治療だった。2件の対照群はビデオで学習するなどだった。
  • 介入頻度:10件の研究では、平均6回のセッションで行っていた。セッション数は3回から12回までの範囲だった。
  • 介入の仕方:10件の研究では個別に行っていた。2件の研究では遠隔方法を用いて行っていた。

それでは気になる結果を見てみましょう。

  • プライマリケアのうつ病・不安障害に対する問題解決技法の全体的な効果は、d=0.67と有意だった…!
  • プライマリケアのうつ病・不安障害に対する問題解決技法の平均治療効果の間には有意差がなかった…!
  • 一方、サブグループ解析によると、不安に対する全体的な治療効果は有意ではなかった(d=0.35)
  • 年齢は治療結果の有意な調整因子だった。参加者の年齢が高い程、治療効果が増加していた…!
  • 人種や婚姻状況は関係なかった。
  • サブグループ解析によると、対面の全体的な治療効果は有意(d=0.72)だったが、遠隔は有意ではなかった(d=0.53)。但し両者の間に統計的な有意差はなかった。
  • 問題解決技法の提供に医師が関与すると効果が高まっていた…!

これらをみると、プライマリケアにおけるうつ病・不安障害に問題解決技法は良さそうですねー。特に年齢が高い場合とお医者さんが関わってくれていると尚良しって感じ。



個人的考察

ということでとっかかりとして問題解決技法はオススメな感じ。
因みに問題解決技法を実際にお試ししたい場合は、受診して行うことが確実ですが、自分でやってみたい場合は、