【加筆内容】ポリフェノールと炎症の関係の研究を見てみよう! 前編
血中のポリフェノールとCRP(C反応性タンパク)による慢性炎症との関係について調べてみた…!
そもそも動物実験で特定のポリフェノールに抗酸化作用・抗炎症作用があることが示唆されておりました。んがしかし、これがヒトに当てはまるのかはあんまよく分かっていなかったんですな。というのも疫学調査の結果が一貫していなかったんですよ。そこで今回、35種類のポリフェノールを用いてチェックしてみることにしたんだとか。
この研究は、欧州癌・栄養前向き研究コホート(EPIC)を使ったもので、これは、1992~2000年にフランス、イタリア、スペイン、イギリス、オランダ、ギリシャ、ドイツ、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーを含むヨーロッパ10か国の一般市民が参加したと言うもの。サンプル数は521,330人って感じとなっております。
まずこのEPICの参加者のうち血液サンプルを提供した387,889人をピックアップしたそうな。次にこの中で、主要な慢性疾患などに罹患していない人を選びつつ、更にCRPのデータ・ポリフェノールデータがある人なんかを選んで行ったらしい。
最終的なサンプル数は315人でしてこれらの人のデータを統計処理し、傾向を見てみたそうです。
結果は予想通りでして、
- CRP濃度が高い人は、女性・心血管疾患、2型糖尿病の病歴がある人・BMIが高い、ウエストが長い人だった
- CRP濃度が低い人は、食物繊維の摂取量・魚介類の摂取量が多かった
- 血中のポリフェノール濃度が高い人ほど、CRP(C反応性タンパク)による慢性炎症レベルが低かった…!
とのこと。
食物繊維の多い、つまり野菜や果物をガンガン食べて、魚も食べるような健康的な人は胎内のポリフェノール濃度が高く、慢性炎症レベルも低かったみたい。
やっぱポリフェノールの抗酸化作用・抗炎症作用はヒトにも有効なんですね…!
個人的考察
来週の火曜日も引き続き見てみます。