【加筆内容】ケトジェニックダイエットは小児てんかん(難治てんかん)に有効なのかRCTのメタ分析を行ってみた!
ケトジェニックダイエットは小児てんかん(難治てんかん)に有効なのかRCTのメタ分析を行ってみた…!
2024年のジンナー・シンド医科大学の研究によると、ケトジェニックダイエットは小児てんかん(難治てんかん)に有効なのかRCTのメタ分析を行ってみたそうです。
そもそもケトジェニックダイエットは、薬剤抵抗性てんかん(服薬してもてんかん発作が起きてしまうこと)の治療法として使われておりまして、古典的ケトジェニックダイエットや修正アトキンスダイエット、低GIダイエット(低GI食)など、様々なバリエーションが存在します。またバリエーションがいくつかあることによって、自分に合った・続けやすいケトジェニックダイエットを選ぶこともできるんですな。
じゃあ、肝心の効果はどうなのか…?ってことで今回チェックしてみることにしたみたい。
まず研究者たちは該当する先行研究を、コクラン、Embase、Medline、PubMedで検索してみたそうな。次に検索にヒットした研究を適格基準と除外基準に照らし合わせて精査していったらしい。
最終的に選ばれたRCTは11件でして、総サンプル数は788人ということでした。それでは結果を見てみましょう。
- ケトジェニックダイエットでてんかんの発作頻度減少率が50%以上を達成した割合が6.68倍高くなった(OR6.68)
- ケトジェニックダイエットでてんかんの発作頻度減少率が90%以上を達成した割合が 4.37倍高くなった(OR 4.37)
- ケトジェニックダイエットでてんかんの発作消失割合が4.13倍増えていた(OR4.13)
- ケトジェニックダイエットの副作用としては、便秘(39.07%)と嘔吐(10%)があった。
ということで、どうやらケトジェニックダイエットは、小児てんかん(難治てんかん)の発作の減少と消失に効果がありそうですねー。これは嬉しい話。