【加筆内容】牛乳は健康に良いのか? その5「牛乳・乳製品の摂取と胃がんリスク」
牛乳・乳製品の摂取と胃がんの関係について観察研究の系統的レビュー・メタ分析を行ってみた…!
2014年の中国医学科学院・北京協和医学院の研究によると、牛乳・乳製品の摂取と胃がんの関係について観察研究の系統的レビュー・メタ分析を行ってみたそうです。なんでも2008年の国際がん研究機関の研究によれば、胃がんの発生率は第6位らしい。但し、発生率と死亡率はここ数十年で減少傾向にあるらしく、理由は胃がんの主要な危険因子であるピロリ菌の治療の改善によるものなんだとか。
とはいえ早期発見が難しいのが胃がんです。そのため予防をしておいて損はないでしょう。そんな予防対策になる食べ物としては、
なんかが先行研究により良い結果を出しているとのこと。
では、牛乳と乳製品はどうなのか…?ってことで、今回、この関連性をいろんな国の研究を使って初めてメタ分析をしてみたらしい。
まず研究者たちは、2013年8月30日までに発表された該当する観察研究をPubMed(Medline)、EMBASE、中国生物医学文献データベース(CBM)で検索してみたそうな。すると合計315件の研究がヒットしたとのこと。
次にこれらの研究を基準に従い精査、更に参考文献リストと手作業で探してみたらしい。
最終的に選ばれた観察研究は26件でして、これらを基にメタ分析を行ってみたそうです。
因みに研究の特徴は以下な感じ。
- 26件中8件がコホート研究、18件がケース・コントロール研究だった。
- 地域別に見てみると、10件がアジア、7件がヨーロッパ、7件が北米、2件が南米だった。
- 胃がんの症例数は7,272人で、対照数は223,355人だった。
では結果をバーッと見てみましょう。
- 乳製品の摂取と胃がんは関係なかった(OR1.09)
- コホート研究のみでも乳製品の摂取と胃がんは関係なかった(OR1.01)
- 病院ベースのケース・コントロール研究のみでも乳製品の摂取と胃がんは関係なかった(OR0.86)
- 但し、集団ベースのケース・コントロール研究のみでは乳製品の摂取が多いと胃がんリスクが高くなっていた(OR1.36)
- 性別の違いによる乳製品の摂取と胃がんは関係なかった(男性OR1.04、女性OR1.02)
- 地域の違いによる乳製品の摂取と胃がんは関係なかった。
- 牛乳の摂取と胃がんは関係なかった(OR1.13)
- コホート研究のみでも牛乳の摂取と胃がんは関係なかった(OR1.05)
- 病院ベースのケース・コントロール研究のみでも牛乳の摂取と胃がんは関係なかった(OR1.26)
- 集団ベースのケース・コントロール研究のみでも牛乳の摂取と胃がんは関係なかった(OR1.30)
- ヨーロッパの研究では牛乳の摂取が多いと胃がんリスクが高くなっていた(OR1.57)
- チーズの摂取と胃がんは関係なかった(OR0.98)
- コホート研究のみでもチーズの摂取と胃がんは関係なかった(OR1.02)
- 病院ベースのケース・コントロール研究のみでもチーズの摂取と胃がんは関係なかった(OR0.80)
- 集団ベースのケース・コントロール研究のみでもチーズの摂取と胃がんは関係なかった(OR1.35)
- アジアとヨーロッパで実施された研究ではチーズの摂取と胃がんは関係なかった。
つまりこれらの結果をまとめると、
- 牛乳や乳製品、チーズの摂取と胃がんリスクは関係なし…!予防効果もなし…!
って感じ。
個人的考察
可もなく不可もなく、特に影響がなかったみたいですね~。
