【加筆内容】長期のカロリー制限が肥満度とは無関係にテストステロンに与える影響を見てみる!
まず、慢性的なカロリー制限とテストステロンの関係を最初に調べたのは1971年の動物実験とのこと。この研究では、雄のラットに与えるカロリーを50%制限しつつ、23週間様子を見たそうで、結果、テストステロン濃度が低下したんだとか。
そしてこの研究の発表後、多くの研究が行われ、短期のカロリー制限・長期のカロリー制限ともにげっ歯類のテストステロン濃度が低下すると分かったそうな。
ただここで謎だったのが、
- 栄養失調を伴わない長期のカロリー制限を健康でスリムな人間が行ったらテストステロンは影響を受けるのか…?
ってこと。
そこで今回はこの疑問について調べてみることにしたらしい。
この研究は、男性72名が参加したもので、以下の3グループからなっております。
- 長期のカロリー制限グループ:平均7.4±4.5年間(範囲3~20年)、適切な栄養摂取をしつつもカロリー制限ダイエットを続けている男性24名(平均年齢51.5±13歳)
- 持久力ランナーグループ:長期のカロリー制限グループと年齢・体脂肪率を一致させた持久力ランナーの男性24名。因みに平均週77km、範囲32~144km(週48マイル、範囲20~90マイル)を平均21年間(範囲5~35年)、定期的に走っていた人たちだったらしい。
- 座りがちグループ:長期のカロリー制限グループと年齢・体脂肪率を一致させた西洋食を摂取している運動不足の男性24名。因みに定期的な運動が週1時間未満の人たちで座りがちな比較グループとして用意したとのこと。
上記の3グループの食事内容をチェックしつつ、併せてテストステロンなどを見てみたらしい。
ということでまずはその食事内容を見てみましょう。
- 長期のカロリー制限グループの食事:1日の摂取カロリーは平均1,350~2,415kcalだった。全ての必須栄養素が1日の推奨摂取量の100%以上を上回るようになっていた。食べていたものとしては、野菜、果物、ナッツ類、低脂肪乳製品、卵白、小麦、大豆タンパク質、魚、肉など。三大栄養素の割合は、タンパク質約24%、脂肪約27%、炭水化物約48%、アルコール1%だった。また全員が、トランス脂肪酸を含む加工食品や超加工食品を厳しく避けていた。
- 持久力ランナーグループの食事:1日の摂取カロリーは平均2,564~4,345kcalだった。三大栄養素の割合は、タンパク質約16%、脂肪約33%、炭水化物約48%、アルコール3%だった。ご覧の通り西洋スタイルの食事だったが、毎日走っていたため、その分カロリー摂取量を増やしていた。
- 座りがちグループの食事:1日の摂取カロリーは平均2,145~3,537kcalだった。三大栄養素の割合は、タンパク質約16%、脂肪約31%、炭水化物約49%、アルコール4%だった。典型的な西洋スタイルの食事だった。
では、気になる総テストステロン値を見てみましょう…!
- 長期のカロリー制限グループのテストステロン:12.0±5.3nmol/L…!
- 持久力ランナーグループのテストステロン:18.8±3.6nmol/L…!
- 座りがちグループのテストステロン:17.6±6.3nmol/L…!
ってことで、テストステロンは、持久力ランナーグループ→座りがちグループ→長期のカロリー制限グループの順に高かったみたい。しかもテストステロンの差が1.5倍ぐらいある…!ってのはすごいですね~。
それと体脂肪率についての結果も見ておくと、
- 長期のカロリー制限グループの体脂肪率:8.7±4.2%…!
- 持久力ランナーグループの体脂肪率:10.5±4.4%…!
- 座りがちグループの体脂肪率:23.2±6.1%…!
って感じで、長期のカロリー制限グループと持久力ランナーグループは、座りがちグループよりも体脂肪率が有意に低かったみたい。
この結果に研究者曰く、
- 長期のカロリー制限は、肥満度とは無関係に、テストステロンを減少させるようだ
とのこと。
個人的考察
ということでカロリー制限ダイエット、特に長期のカロリー制限ダイエットを行っている方は食事の見直しでテストステロンが改善しそうでした。
