【加筆内容】自然と社会的なつながりって関係あるの?って話
自然で社会的なつながりや幸福度がアップし、犯罪が減る…!
2015年のカーディフ大学の研究によると、自然と社会的なつながりの関係について調べてみたそうです。そもそも近年自然との接触は大幅に少なくなっておりまして、なんでもヨーロッパ人の70%、世界人口の半数が都市部に住んでいるそうな。そしてこの影響が他者とのつながりを弱め、社会的コミュニティを弱めている原因なんじゃないかってことです。
まず自然と接する機会が多いと、
- ポジティブな感情がアップする…!
- 身体的健康がアップする…!
- 生活の満足度がアップする…!
- ストレスが解消できリラックスできる…!
- 活力がアップする…!
とのこと。
以上のメリットにより自然と接する事で個人の幸福がアップするのは間違いなさそうなんだとか。しかし一方で、社会的影響についてはほとんどが謎らしい。
そこで今回研究者たちは、自然と社会的なつながりの関係をチェックしてみることにしたみたい。
この研究はイギリスの全国調査データを使ったもので、2011年9月下旬から2週間にわたってオンラインアンケートでデータを収集したと言うもの。サンプルは22歳から65歳(平均年齢43.21歳)の男女2,079人(男性1,040人、女性1,039人)でして、イギリス全土から選ばれたんだとか。
アンケートでは、庭園や公園、森、牧草地、農地など自然を広く定義した上で触れ合い度をチェック、その上で、
- 主観的な自然との接触度
- 社会的なつながり度
- 犯罪率
- 幸福感(ポジティブ・ネガティブ度)
なんかを聞いたそうな。
また住所から周辺の自然状況もチェックしたらしい。つまり客観的にも自然との触れ合い度を見てみたわけですね。
最後に統計処理してみた結果、以下のようなことが分かったそうです。
- 自然と触れ合う機会が多いと個人の社会的なつながりと幸福感がアップしていた…!
- 自宅から自然を眺めたり、自然の中で過ごす時間の長さは、自分が社会コミュニティに深くつながっているという感覚をアップさせていた…!
自然があると社会的なつながりや幸福感がアップするし、自然と触れ合う時間が増えるほどその効果もアップするみたいですね。
また、この研究ではこれらの効果がどれぐらいの影響なのかもチェックしておりまして、
- 自然がコミュニティの結束力に及ぼす影響は約8%…!
とのこと。
8%と聞くとショボそうに見えますが、研究者曰く、
- 収入や性別、年齢、教育など、個々の予測因子を合わせても、わずか3%しか説明できない
ってことなんで、かな~り高い影響力みたい。
更に犯罪の影響力もすごくて、
- 客観的な自然が犯罪率に及ぼす影響は4%…!
とのこと。
因みに社会的経済的貧困による犯罪率の影響が5%だったっていうんだから、こちらもすごい数字ですよね。また現実世界での犯罪率減少に影響があるには約2%~3%あることが重要らしいんで、自然は現実的に影響を与えられるみたいです。