今回は、そもそも過体重や肥満っていつからこんなに増えたの…?って話や原因について見ていきます。



過体重や肥満はいつから増えたのか…?原因は…?

2009年のルイジアナ州立大学ペニントン生物医学研究センターなどの研究によると、世の中で肥満が増えている原因を調べてみたそうです。すると、肥満が増えていることは間違いないもののそれがいつから始まったのか完全には明らかになっていないみたい。但し、

  • 肥満は100年以上にわたって増加傾向にあった…!
  • アメリカでは少なくとも1980年頃から肥満が爆発的に増加傾向にあった…!

とのこと。
では、何がそこまで肥満を加速させたのかってことで2004年のルイジアナ州立大学ペニントン生物医学研究センターの研究2008年のジョンズ・ホプキンス大学の研究を見てみると、どうやら1970年代以降に始まったグローバル化に伴う肥満を誘発する環境の世界的な広がりが原因っぽい。つまり、カロリー摂取量とカロリー消費量のバランスが崩れる環境ってことですね。例えば食事や運動、睡眠、メンタル問題などですな。
その中でも最も問題なのが食事とのこと。例えば2019年のランセット委員会の研究によれば、カロリー密度が高く栄養価の低い食品、つまり加工食品超加工食品を食べる不健康な食事スタイルが肥満増加の大きなポイントとなっている可能性が高いんだとか。
また、2017年の安徽科技大学の研究によると、体重増加や肥満リスクの増加は西洋スタイルの食事が原因だと結論を出しておりますし、更に2019年のハインリッヒ・ハイネ大学前向きコホート研究の系統的レビュー・メタ分析では、過体重・肥満の相対リスク(RR)が、


と、これらの摂取量が多いと抑えられたのに対し、


の摂取量が多いとリスクがアップしたみたい。
ということで肥満の起源はわからないものの、世界中で肥満が爆発的に増えた時期は加工食品や超加工食品が広まった時期と重なっており、これらを良く食べる西洋スタイルの食事が原因の可能性が高いみたいです。逆に言えばここを抑えておくと肥満や過体重のリスクを抑えられるということですね。



個人的考察

2008年のメイヨークリニックの研究なんかを見てみると、脂肪量ってのは全体重のほんの一部にしか過ぎず、5%から45%超までの範囲だったみたいです。確かに男女の違いはありますが、「腹筋が割れた見た目は体脂肪率何パーセントから?男性・女性別に考えてみる!」の記事を見てもそれぐらいなんだろうな~と思いますね。但し、全体重の一部・脂肪量の範囲が狭いと言うことは、それだけ1%の重要度が高いとも言えます。そのため、しっかりと管理していきたいものですね。